トライアスロンの2021年シーズン直前!
3月20日、周回コースを自転車で200Km走ってタイムを競うという、
なにげにガチな自転車競技に初挑戦してきました。
どんな競技?
初開催の『しろさとTT200』は、常磐道水戸ICから車で30分ほどにある
自動車のテストコースの外周路で開催される自転車のタイムトライアルレースです。
50Km、100Km、200Kmの3つのカテゴリーが開催されて、
それぞれ制限時間は2時間、4時間、8時間。
初開催の2021年は、200Kmに65名、一番多い100Kmには90名、
50Kmにも60名程が参加しました。ゲストライダーは、”TK”こと
竹谷賢二さんの他、自転車日本縦断の最短時間記録保持者の
高岡さんらという豪華な顔ぶれ!
競技車両はロードバイクまたはTTバイクとなっていますが、
中の下みたいに鉄下駄を履いたロード+DHバーという参加者は
少数派で、大半はディスクホイールを履いた戦闘機みたいな
TTエアロばっかしでしたw
ちなみに、ドラフティングは禁止です。
そもそも、1日に200Kmという距離も走った事がなかったし、
計算上ではトイレ休憩無しでも平均時速25Kmを維持しなきゃ完走できない…。
ミドルの90Kmの平均速度がGarmin上で26.8Kmとギリギリだったので、
まずAKには8時間以内の完走は無理だと考えて、勝手にルールを
「8時間で何キロ走れるか…」に変更しての出走となりました。
<準備> - トレーニング
とはいえ、参加するからにはベストを尽くします。
普段は自転車練習量は少なくって、100Km以上は年に1〜2回しか
走らないのですが、今回ばかりはレース数ヶ月前から80Km前後の
距離を数回と、珍しくローラーでもインターバルトレーニングを
何度かやったり、できるだけ脚作りに励みました。
ランや、スクワットを中心とした筋トレも数週間続けた結果、
近所の上り坂が随分楽に登れる様になったので、練習期間の割には
まぁまぁな自信を小脇に抱えての挑戦となりました。
<準備> - 補給食
そんな時、コース上に個人用のスペシャル・ドリンクを設置して
よい事を知ります。
8時間以上のレース経験はウルトラマラソンしかなかったので、
良い補給食テストの機会になると思っていくつか新しい食材を試してみました。
コレ、全部食べるわけではないですよっ!w
ジェル: 練乳、amino vital各種、Mag-on各種、
サプリ: 塩タブレット、Mag-on、amino vital
これと、スポーツドリンクを数リットル用意しました。
中の下がいつも補給食で気にしているのは…
1. 総カロリーが十分である事
2. 食いしん坊なので、できれば”しっかり食べたい”事
3. さらに、日本人にあった食材である事、
4. でも、消化器系ダウン!に備えてジェル系もたっぷり…
全部レース会場には持ってゆきましたが、今回のはあくまで
「必要になった時に足りないものが無い様にする」ためのラインナップです。
基本的に、レース中に食べて気分が悪くなった事が無い中の下は、
できれば補給時にカツカレーが食べられたら…と思ってますが、
さすがに無理なので携帯できる範囲で自分の好物も用意します。
その一つが、『豆腐屋重蔵の”くるみ餅”』!
これ、美味しい上に一個280Kcalもある!!
同じくるみ餅でEnemoti(エネもち)という商品がありますが
それよりも柔らかくて咀嚼時間が短くて済むから苦しくないし、
しかも… 歯の裏にくっ付かない。 ←はい、ココ大事!!w
エネもちを食べた事がある方は、もうご存知ですよね?
アレ、唾液が不足する運動中に食べると、あちこち歯にくっ付いて
なかなかとれない…。舌で一生懸命剥がそうと
変な顔のまま走ってる方は多いはずですw
それが嫌で、最近はEnemotiは使っていません。
あと、アンコ系は食べやすくてハイ・カロリーなのですが、
別にスポーツようかんである必要はないので、スーパーで買った
栗羊羹とチューブ入りの粒あんを用意しました。
チューブ入りのあんこはLSDの時にも衛生的で
手もパッケージもベタつかないのでおすすめです。
難点としてはかさばるのと、街角でウェア姿でコレを吸ってる
オジサンはちょっと異様…なところでしょうかw
練乳は、なんと言うか…甘いもの好きの禁断の嗜み…みたいなw
単純に、カロリーの高さだけで選びましたw
<準備> - 車両
中の下の愛車はGIANT Propel Advanced 1の2016年モデルです。
一般的なロードバイクの風態ながら、意外と拘ったエアロ要素が
所々に散りばめられたモデルで、まぁまぁオールラウンドに使えます。
とは言え、ホイルは純正の鉄下駄ですしProfile DesignのDHバーも
アルミ製で、決して軽さで勝負する車両とは言えません。
カーボンホイールを買って少しでも消費ワット数を減らそうとも
考えましたが、シーズン前の自身の体重を落とす方が先…と
お財布の味方の理論でトレーニングに励みました!
(結局、体重は落とせなかったけど…w)
ボトルケージは二つ付いていますが、補給休憩ができるので
DHポジションで給水できるトーピードしか使いません。
パンクのリスクは低いと踏んで、修理キットは軽量化のために
スペシャル・ドリンクエリアに残して、捨て身の出走です。
「踏まない」を頑張った前半
実際のレースはというと、最初に突っ込みすぎると
辛く痛く長いレース後半が待っているのは明確で、
できるだけ踏まないペダリングを肝に銘じてのスタートでした。
とはいえ、平均時速25Kmで走り続けるのがどの位大変なのかは
興味があったので、一応、そこは意識を残しつつ…。
新型コロナ対策で、コースインはなんと5秒間隔で一人ずつ。
5.66Kmのコースを一周回って、最初の計測ライン通過したらTT開始!!
ハイペースな50Km組や、ガチ組のディスクホイールの独特な
走行音に煽られてアドレナリンが出ちゃいますが、
パワーメーターの無い中の下は踏み過ぎていないか
度々セルフチェックしながら走ります。
最初の数周でサイクルメーターの平均速度を見ると
32.3Km/h!?
巨大なオーバルコースには右左折もU-ターンも無いですし、
コーナーを走行中でも車体はほぼ垂直です。貧脚中の下と言えども
減速するのは短い登りや向かい風だけで、前が詰まる程
混み合ってもいない。
経験した事のないアベレージで走れちゃった様です。
これはもはや個人的な心理戦w
「もしかしたら完走できるのか…??」
思いもよらぬ状況に、根拠のない甘美な希望とファンタジーが
フワフワと頭の中で舞い始めます。
…でも、多くが『初めてのフルマラソン』で経験する
早すぎる入りや甘いペース配分のワナがここにもあるのだと
一生懸命自分に言い聞かせて、あくまでマイペースで
8時間でできるだけ遠くまで走るという目的がブレない様に
意識し続けました。
もちろん、次第にペースは落ちてゆくわけですが、
踏まない作戦が功を奏して、
前半100Km を2回の休憩を経て3時間24分でクリア!
100Kmをこのタイムで走ったのももちろん初めて。
ミドルのベストが90Kmを3時間11分位だったので
そこそこいいペースです。
しっかり脚には疲れが溜まっているのがわかりますが、
残り時間がまだ4時間半もある?!
もしかして完走しちゃうのか?!?!
(後半に続く…)