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3週連続レース参戦!
2021年シーズンの総仕上げ
最終週のレポートです!
1週目 10/24 湘南ひらつかOWS 5Km
3週目 11/7 しろさとTT200
51歳…、
疲労満載で迎えた第三週目は総距離200kmのBIKEタイムトライアルに挑戦です!!
- 200kmのガチTT
- 今回は参加者が倍近く!
- また始まってしまった孤独な旅…
- 今回の作戦: 補給&休憩 …
- 前半はかなり好調!
- 想定外の問題…
- 200KMはやっぱり遠い…
- 今回も”下”でFinish!!
200kmのガチTT
しろさとは今年3月の第一回に続いて2回目の参戦。
第一回のブログはコチラ:
第一回しろさとTT200 参戦記<前半編> - IRONMANは皆スゴい…と思うなよ
自転車は草レースさえ経験のない中の下にとっては明らかに場違いなガチレースです。でも、IRONMANのフルディスタンスを目指すボクにとってノンストップ200kmのタイムをKPI的に測れる機会は貴重で、かつバイク競技単体での挑戦なので「自分がMAXで180kmを走った時のパフォーマンスや、脚の削れ方が分かる」と言う利点があります。
そんなしろさとTT200ですが、これまた川崎市から日帰りではしんどい遠さなので、前回同様に前日の夜出発して常磐道の友部SAで車中泊しました。
ところで前回友部SAで車中泊した時に知ったんですが、空いてるし広々しているからって大型車のエリア寄りに駐車するのは間違いなんですね!乗用車のエリア、できればできるだけトラックの駐車エリアから離れているところに停めないと、大型の冷凍トラックは一晩中エンジンをかけっぱなしでコンプレッサーを回し続けるので、慣れない人はうるさくて眠れない…。
今回は迷わず乗用車エリアで、且つ、あまり街灯の光が車内に届かない場所を選んで就寝…。結果、前回は騒音を避ける為に深夜に車を移動したり大変でしたが、今回は朝までぐっすりでした。
今回は参加者が倍近く!
第二回の今回は、50km、100km、200kmの各カテゴリーの出走数が大幅に増えた様です。200kmには160名近いエントリーがあって、スタートゲート前は少し混雑してました。
コロナ対策は今回もしっかりとしていて、大会2週間前から当日までの検温結果の証明になるリストバンドやレース前後のマスク配布など、安心して参加できる配慮がなされていると感じました。
スタートは今回も一人ずつローリングスタート。最初の約一周はウォームアップラップで、最初のFinishライン通過時に計測開始となります。前回はCATEYEのサイコンとGarminの腕時計でしたが、今回はGarminの腕時計と、新しくパワーメーター(Rally + Garmin Edge530)を密かに導入。ケイデンスや速度はもちろん、GPSのおかげでラップも自動でカウントしてくれます。W(ワット)数もわかるのですが、そもそも自分が何Wで200kmを走るべきかは分からないので、今回のデータが今後の参考値となります。
それから、中の下号はチューブレスレディーの中華カーボンになったので、99Tからはチューブレスタイヤです。前回は、5回も補給&トイレレストがあったのにドリンクボトルを2本も積んで出走するなど不慣れな点がありましたが、今回はドリンクはトーピード+1にして、パンク修理キットの入ったサドルバッグは今回もピットに残して捨て身の出走です。
また始まってしまった孤独な旅…
もちろん、今回もドラフティングは禁止です。中にはあやしい集団もあるにはあるんですが、200kmも走るのにパックもトレインも無いのがしろさとの最大の特徴です。例のごとく、中の下は右回りの周回コースの走行車線左端を淡々と走り続け、速い他の選手たちがその右側を追い越し続ける構図です。
一周は約5.66キロ。35ラップでFinishとなります。
(でも、なぜか36周だと勘違いしていたので、今回もまた一周余分に走る事にw)
今回、スタートからまだ数ラップという時に、他の選手らによる最低2台がからむ落車事故が発生してしまいました。一人は頭を打ったらしく、救急車が来るまでの間オフィシャルの方が怪我人の頭部保持(頸椎を保護した上での気道確保のこと)をしているのが見えました。事故の発生は残念ですが、救急車が来るまでのあいだ現場の安全確保や応急措置ができるスタッフの方達がいるのは大変頼もしいことだと思いました。
怪我をされた方のご無事をお祈りしています。
何周か事故現場を通り過ぎながら、「自分もDHポジションで斜行しない様に…」と注意しつつの出だしでした。
今回の作戦: 補給&休憩 …
前回は全てが未知の体験だったので、レース中の消化器系のコンディションが”ゲェゲェのオェオェで水分補給すら危うい状況”から、”腹ペコでガッツリ食いたい”場合まであらゆる状況に対応できる補給食を用意しました。
その結果、用意した補給食の三分の二を残すことに…w
過去の大抵のレースではやっぱり水分やジェルが摂取し易かったのと、大好物の『豆腐屋重蔵のくるみ餅』も指長グローブをつけたままの走行中はなかなか食べにくいことが前週末の九十九里でわかっていたので、今回は固形物はくるみ餅2つとバナナ、ジェル系はAminoVitalの青と赤を各1本とMagOnのジェル4パック、ドリンク系は九十九里で実績を確認できた”スポドリ+Challenger (パラチノース)”を2.0L分という、”ジェル&ドリンク寄り”の補給戦略です。
休憩も、前回は最長7分のトイレ休憩やコンディショニング休憩を合わせて5回とりましたが、まぁ、トイレ休憩は3回も要らんし…
個人記録(PB)を目指すならば不要な休憩の数や時間を減らすべきなので、休憩は3回以下を目指しました。
前半はかなり好調!
前回との大きな違いは、レースコンディションだったと思います。まずコース上の選手の数が多いことと、もう一つは
風が強過ぎないこと
選手が多いことはスタートしてバラけてくるとそれ程気になりませんでしたが、やっぱり気がつくと速度差のある選手が前後に近づいている事は度々ありました。
それより、しろさとの広大なオーバルトラックを走っていれば大体決まった場所で必ず風が吹いているのですが、春に吹いていた向かい風はドラフティング無しでは本当に大変で、逆に追い風の時はやや自分の脚力を勘違いする程の速度が出ました。今回は中の下程度でもDHポジションを取るだけであまり無理なく速度を維持できたので変なストレスはなかったです。
そのおかげで、前回よりも平均速度がわずかにUp!
前回=27.7Km/h → 今回=28.6Km/h
わずか1Km/h足らずの差ですが、7時間走ればその差は7Km。
春の自分を周回遅れにできます。
これで、トイレ休憩を2回削れば15分以上短縮できるはず!
…しかし、レースにトラブルはつきものなのです…
想定外の問題…
少しでも速く安全に走るために、車両の整備には最低限の時間もコストもかけていますが、愛車は5年前の車両です。消耗品パーツの交換時期も重なって、前回以降に前後のブレーキとディレイラーのワイヤー、チェーン交換をしました。もちろん、チェーンにオイルをさしたり余剰を拭き取ったり…、ピカピカに洗車した上で毎レース出走しています。
今回も万全の準備をしましたが、予想外のトラブル対応を余儀なくされました。
なんと、
DHバーのエルボー・パッドのヘタリ
100Kmを超えた辺りから急に右側の肘がゴリゴリと肘当てに当たって痛みが…。そして、走るにつれてゴツゴツと衝撃が肘に伝わるようになり、それはすぐに激痛に変わってゆきました。まるで、金属のボルトの角に直接肘を載せている様な耐え難い痛みで、悪化する一方です。
DHバーのパッド部分を触ってみると、肘が載っている部分だけペシャンコ。2-3mm程度の厚みしかない状態で、その下のボルトが肘に当たる事で激痛につながっていました。
前週末に九十九里トライで90Km走った時はなんともなかったのに、それは本当に急にやってきました。Profile DesignのDHバーをつけてから4年、だいぶ色褪せたなぁ〜なんて思ってましたが、やられました…。
肘を前後・左右にずらしてなんとかならないか試しましたが、どうもしっくりこない…。走りながら補給エリアにある物で対処する方法を考えた結果、予備の指無しのグローブかタオルをアームカバーに差し込んで肘にあててみてはと思い予定外の休憩を決断しました。
自転車を降りて急いで補給食の袋の中をゴソゴソと探りますが、グローブが無い?!
そう言えば…、どうせ使わないと思って出走前にクルマに残してきたような気も…
じゃぁ、タオルだ…と思って肘に巻いたりアームカバーに差し込んだり試しましたが、右腕が盛大にモコモコしてあと100Km近く走るのにはどうにも邪魔そうです。
そうだ!!MagOnを肘にあてたら
ちょうどいいジェル・パッドになるんじゃね?!
…なんて事も一瞬頭をよぎりますが、
中身が飛び出てベットベトになるに決まってます。
ここは一旦冷静になって、寒さ対策で持ってきていたサイクルキャップを折り畳んでアームカバーに差し込んで肘当てにする事に…。
これが大成功で、幸いにもこの後右肘が痛むことはありませんでした!
200KMはやっぱり遠い…
前半は前回よりもやや良いペースで入り、肘パッド対策で余分な時間をとられながらも後半も前回よりかは踏みながらラップを刻んでゆきます。
…が、やっぱり200Kmって長く遠い旅です…。
最後まで走りきれる自信はあったけど、3週連続のレースという事もあって少しダンシングで坂を登ったり頑張ると疲労感がハンパなく、ちょっとスピードをのせようとするだけで異常に脚も気力も削りとられる気がします。
中の下レベルの選手は、ペースを維持できなくなるリスクを避けるために黙々と一定のパワーで7時間の孤独なDHポジションの旅を続ける…。これがしろさと完走の条件だと思っています。
一定のペースで基本的に誰とも話さずにぐるぐると35周…。
しろさとは、軽く「修行」…とか「忘我の世界」だと思います。
今回から会場には音楽が流れたり、知り合いがMCをやっていて声をかけてくれて気分転換になりました。そういう刺激がなかった前回は一体どうやってこの単調な作業を7時間以上もできたのか、なんだか我ながら不思議な思いで走り続けました。
今回も”下”でFinish!!
と言う事で、頑張らないのを頑張る我慢大会の様な状態を見事にやり遂げて、今回もこのガチな大会を無事にFinishです!
公式タイムは6時間55分23秒
前回は7時間12分31秒だったので、17分の短縮。満足のPB更新です!
平均速度も上がって、これは素直に嬉しいリザルトでした!
ちなみに、平均パワーは…110W?!
買い物?
まぁ、踏まない様に我慢してたし、このタイムですからね。
ちなみに、ゲストライダーの竹谷さんは4時間37分で、平均出力224Wだったそうです。
あと、最大は639Wと出てましたが一体どこでそんなに踏んだのかおぼえてない…というか、
そんなに踏む場所も、そんな必要もない
一体なにやってたんでしょうか???w
青いグラフの真ん中辺りの長い休憩が、肘当て対応の休憩です。このストップからガクッとペースが落ちました。心拍数も同じくです。
集中力も切れたんでしょうが、守りにまわってしまった様に思います。
これは、今後の課題ですね。
大幅なPB更新は達成しましたが、今回も中の下は”下”でのFinishとなりましたw
つくづくBIKEの力不足を感じますが、エントリー済みの来年6月のIRONMANは必ずやってきます。3月からの自身の成長があった様に、シーズンオフを含む来年6月までの期間にできる限り追い込んでみたいですね。
とか言いながら、楽をしたい自分の気持ちが最大の敵でして…
いやぁ〜、IRONMANってつくづく自分との戦いなんだなぁ…と思う次第です。
と言うことで、一旦、2021年トライアスロンはシーズンアウトで、来月は久しぶりのフルマラソンです。
またレポートします!
>>>第3回しろさとTT200 参戦記はコチラ