中の下アイアンマンの作り方

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『横浜トライアスロン 2022』五回目の出場

2022年5月15日(日)

正式名称は

『2022 ワールドトライアスロン・パラトライアスロン

 チャンピオンシップシリーズ横浜大会』

 

ITUの国際大会で、会場もYokohamaっちゅうことでほんとに華やかなレースです。中の下はミドルを走るようになったあたりからこのレース以外はODは走っていなくて、毎年気合いを入れてエントリーしているレースの一つです。

 

2022年はなんと記念すべき五回目の出場という事で、初ODだった1回目当時はまだ1500m泳ぐのがギリギリだった中の下が5回を経てどのくらい成長できたのかも含めて報告したいと思います。

 

 

地元開催の豪華な大型レース!

横浜トライはITUのレースですので、僕らが中継で見る国内や海外のエリートレースと同じブルーのカーペットロードがFinishゲート前にあります。エイジグルーパーのレース前日には世界中のエリート達がしのぎを削ってそこを駆け抜けているのを思うと本当にテンションがアガるレース要素の一つです。

World TriathlonのFinishゲート。レースの最後をいかに楽しむかも醍醐味!

個人的には自宅から車で30分もかからないところで開催されるので、前泊の心配もFinish後の疲れた身体での運転の心配も特になし。しかも、たくさんの沿道の応援があって、…もっと言うと参加者にも地元の知り合いや仲間がたくさん出場しているので、コース上でも互いに励まし合えたりととにかく楽しいのです!

 

さらに、参加賞が豪華なのもこのレースの魅力の一つです。

Kitamuraのバッグのほか、女性アスリート達にはスター・ジュエリーから参加賞がもらえるという、他に類を見ないブランド志向の参加賞がなんとも世界のYOKOHAMAといった感じですね。

 

ちなみに、車で会場入りするならば駐車場は”大桟橋駐車場”の一択です。近い上に終日2000円はこの辺りでは最安クラスです。ネットで予約しておくと確実ですが、今年はなぜか予約不可。しかたなく早目の現地入りで駐車場難民化を回避しました。

 

コロナ禍終盤 今回は…

毎年5月に開催される横浜トライ。新型コロナの感染の広がりが危惧され始めていた2020年5月の開催は見送られましたが、一年後の2021年は無観客開催、さらに一年後の今年は感染対策や健康管理と体温の記録・報告、十分配慮された応援などの条件付きで有観客開催となりました。

 

スイムスタートも3名ずつ間隔をあけてのローリングスタート。フローティングから一斉にスタートするのに比べて、バトルの苦手な初心者にはありがたかったのではないでしょうか。

ローリングスタートではOpeningバトルが無いのです…

 

そして、バイクとランのパートは沿道にたくさんの応援の声が!

中の下は応援していただいたら必ずリアクションするようにしています。「ありがとーっ!」とか、言葉になってない「ぅえ〜い!」みたいな返事が多いかなw

 

そして、横浜では笑顔で走るのを心がけてます。沿道に観客がいないレースではちょっと気持ちが悪いですが、有観客の今回、特に応援が多い区間は笑顔で走りました。自然とパフォーマンスも上がる気がするし、よりたくさんの観客から応援もしてもらえるのでオススメです!

 

スイムパート(1.5Km)

例年、ポンツーンとブイ3つで構成の不等辺五角形

横浜のスイムパートはWorld Triathlonらしくポンツーン(図 左下のピンクの線)からのスタートです。…が、エイジグループは頭からの飛び込みは禁止なので、今回は3名ずつ軽く飛んで足からの入水でした。ちなみに、図のポンツーンを挟んで左側が入水チェック(試泳)エリアです。長さは100m程で、試泳は義務となっています。

 

過去五回ここを泳いでいますが、大体毎年、バシャバシャとした港特有の波があります。高さ10〜30cmくらいの三角形に盛り上がっては落ちるのを繰り返す様な波で、風が強い年は水面に水しぶきが立ち込める感じで視界やブレスでちょっと気になります。泳ぎに影響する様な強い潮の流れを感じることはないですが、第二ブイと氷川丸(図 右側の青緑の楕円)の間あたりで若干うねる印象があります。

 

水質はお世辞にも良いとは言えませんが、今年は初めて水がやや澄んでおり水中視界に恵まれました。これは嬉しかった!五回のうち三回は、水中視界はほぼ無しでした。水温は例年18℃前後のことが多く、気温と水温が高かった年は海が少し匂いました。ちなみに、昨年はハンドボールくらいの白いクラゲがたくさん、いやもうほぼ確実に『漂え!横浜クラゲフェス 2021』開催中ってくらい大量のクラゲがワッチャワッチャ状態でした。

 

中の下の今年のスイムはと言うと、五回目と言うこともあってか年々徐々に落ち着いて泳げる様になっていて、今年はついにOWSで「ストレッチ&グライド」を意識する余裕まで持てて初めてSWOLF50以下を達成。プールでは40を切ることもあるんですが、レースで、しかもOWSとなるとなかなかそうはいかないですよね。これはちょっと嬉しい結果でした。

***SWOLF=SwimとGolfを合わせた造語で、Golfのスコアの様に特定の距離でストローク数が少ないほどスイミングエコノミーの成果が高いという考えに基づいている数値。

ずいぶん真っ直ぐ泳げる様になったなぁ…(しみじみ)

ローリングスタートのためにバトルがないのも大きな理由の一つだと思うけど、一周750mのコースを2周する間とうとう呼吸を著しく乱すことなく、平均心拍=146、平均ペース=2:20/100mくらい、公式記録33分19秒でスイムアップ。嬉しいPB更新でした!

 

バイクパート(40Km)

横浜のバイクパートは時々大きくコースが変わります。直線基調の年もあれば、今年の様に山下ふ頭の中をひたすらクランクに駆け抜ける区間が多い年もあります。

山下ふ頭内は路面が荒れている場所も…。

エリート選手はODではDHバーを付けないか、付けても小型のものを付けるだけの方が多いですが、横浜ではDHバーがあると重宝します。それは、必ず海風が吹いてるから。

 

これだけクランクが多いとハンドルの持ち替えやシフト操作も自然に増えちゃいますが、向かい風の海風セクションでDHバーがないとやっぱりしんどい…。スピードをのせたい直線区間でのDHバーの恩恵は大きいと感じます。平均速度が高い人ほど付けておくべきですね。

平均31Km/h超えは、過去の全自転車レースで初めて(嬉)!

横浜トライのバイクコースは華やかですし車で走ったことがある様な公道区間も走るのですが、肌感的には落車事故が多い気がします。もちろん、参加人数が多いというのもあるのですが、今年は特に周回コースが短いせいでコース上の選手密度が高く、ドラフティングしない事が難しいほどでした。突然視界に入るポットホールや段差を避けるために急な斜行をする選手もいるでしょうし、二箇所あるUターンも結構タイトだったりします。

 

安全に完走を目指すならばバイクパート一周目は無理をしないで、冷静によくコースを観察する方がよいと思いました。

山下公園南端の交差点。遅い中の下はキープレフトで…

1周6.7Kmを6周回。気温は高すぎなかったせいで水分補給が進まず700ml程度しか飲まなかったのは後で少し影響がありましたが、ランにしっかり足を残しつつ、公式記録は1:18:41。こちらもPB更新です。

 

ラン(10Km)

エイジグループのランは、横浜港エリアの人気スポットをバッチリカバーするコースを2周します。山下公園内のバラ園、大桟橋や象の鼻公園周辺をまたいで、赤レンガ倉庫エリアをまわるコースはとにかくたくさんの観客の中を走るのですが、雨が降らない限りは本当にレースが盛り上がりますし自然に元気がでて気持ちが良い!

赤レンガ倉庫付近は公道を走ります。広々&沿道の応援多数!

海辺のレースですが、Up・Downがある様に感じるのは陸橋を走るせいですね。山下公園の北端から赤れんが倉庫エリアを繋ぐ歩行者専用の陸橋で、普段だったら観光客でごった返しているところを走ります。そこ以外はどフラットのコースです。10Kmのベストを狙うには、ちょっと園内のカーブやクランクが多過ぎかな?

 

毎年たくさんのボランティアの皆さんがエイドステーションを担当してくださっていますが、一箇所、小学生の子供たちがたくさんいるエイドがあります。「がんばってくださーい!」という黄色い声や、一生懸命な「お水でーす!」の声、手書きの応援メッセージボードがたくさん並んでいたり、給水時は思わずあえて大人の方ではなく子供達からコップを受け取って「ありがとう!!」とお礼を言います。

 

中の下も一人子供がいるので、なんといいますか、よりありがたく嬉しく感じられるエイドですね。写真がないのが残念…。

 

有観客開催で賑やかな沿道が戻ってきたコースを2周、公式記録は47分ちょうど。昨年の記録を辛くも15秒更新してのNew PBです!終盤で左脹脛が痛んで辛かったのですが、今年もブルーカーペットをたっぷりと楽しんでFinish!!

 

総合公式記録は 2:46:28

昨年の記録を2分半程更新していますが、順位的にはもう恥ずかしいほど安定の”中の下”でしたw

 

ODのKPIレースを地元に持つと言う事…

冒頭でも少し書きましたが、この地元開催のODに出場するのは五回目です。そして、毎年の様に走ってみて分かったのですが、やっぱりODってトライアスロンの各パートの実力をはかるのにちょうどいい距離なんだな〜と言うことと、地元開催だと毎年参加する敷居が低いのでKPI(Key Performance Identifier (Index): 自身のパフォーマンスの変化を定期的・定常的に数値で確認する事ができる)レースにできるアドバンテージがある…と言う事です。

 

中の下の横浜トライの記録推移です

<2017> 3:03:34  S / B / R = 39:58 / 1:28:04 / 55:32

<2018> 2:59:48  S / B / R = 36:03 / 1:28:06 / 55:39

<2019> 2:52:41   S / B / R = 36:48 / 1:24:25 / 51:28

<2021> 2:49:10   S / B / R = 34:59 / 1:20:10 / 47:15

<2022> 2:46:28  S / B / R = 33:19 / 1:18:41 / 47:00

 

毎年、海況やコース、体調や気温・湿度・風の状況が違いますし、トランジションだってうまく行く時ばかりとは限らないですが、こうして並べて比較すると…

・当初の自身の伸びしろのデカかったパート(スタートライン)

・集中して練習して成果が上がった年やパート(練習方法の評価)

・今現在の自信がついたパートと課題パート(今後の練習方針の判断材料)

…こういったものがはっきりと見えてきます。これは、毎回単発出場のレースでも目安にはなりますが、やっぱり同じレースで測れるとより信頼性が高いデータになると思います。

 

また、横浜トライは5月開催ということもあって、シーズン・インを横浜にするとその後6月以降にあるミドルやロングの調整にも役立ちます。オフの間にゲットした新しいウェアやギアを試すにも、多少余裕のあるODはちょうど良い機会になると感じています。

 

そんなこんなで、関東の皆さんには心からオススメできる横浜トライアスロン!できるだけ参考になる情報を書いたつもりですが、お近くの方は是非ご自身のKPIレースの一つにしてみてください!

 

そして、もしも来年中の下を見かけたらお声がけください^^!