<”初挑戦!!『IRONMAN Cairns 2023』 No.1 :レース前夜まで”の続き>
遂に本番!! 中の下IRONMANは完成したのか?!
2023年6月18日
遂にやってきた中の下的夢の大舞台。
7年越しの挑戦となった
『Cairns Airport IRONMAN Cairns 2023』!
引き続き絶望的遅筆ブログですが、レース当日の<スイム>までの報告です!
レース当日!!
意外にも、前日はあっさりと眠りに落ち6時間近く寝ました。
比較的ゆったりと朝食を摂って、悩みながら準備した補給食やギアのバッグ2つを持ち、ボクより1時間後の観客用バスでパーム・コーヴに向かう妻を残してホテルを出発。まだ暗いケアンズ市内を選手専用バスの乗り場まで徒歩で向かいます。
これから始まるゴリゴリのレースなど想像もつかない静かで穏やかなストリートが印象的でした。
バス乗り場に着くと既に行列…。
先頭のバスの最後の方に乗車しました。
多くの選手は無言で乗っていましたが、隣のオージーの選手が話しかけてくれました。
OZ君「Hi, レースの準備はどう?」
中の下「多分OKだけど、初IMで…Cairnsに着いてから緊張しっぱなしだよw」
OZ君「初めてなんだ!Good luck on your race!」
中の下「うん、楽しみたいね!キミは何度目?」
OZ君「Cairnsは初めてで、オーストラリアの他のを3回完走してるよ。」
中の下「西オーストラリアとか?」
OZ君「Busseltonも出たことあるよ。」
中の下「近くにIMレースがあっていいね〜!日本は70.3しかなくてアーダコーダ…」
後から考えると、オーストラリアはデカい大陸だし全然近くのレースじゃないんだけど…。
そんなこんなでバスは30分もかからずパーム・コーヴに到着。バイクとランのパーソナルニーズ・バッグを預けながらT1のセットアップに向かいました。
失神寸前!
中の下が気を失いそうになったのは、バイクのセットアップを始めた時でした。
「!!…冷蔵庫!!」
トーピードへの給水を頭の中でイメージした刹那、前日に作ったバイクパート用のスペシャルドリンク(1,400Kcal分)が今もホテルの冷蔵庫のドアポケットで冷えたままなのを思い出しました!!
佐渡Aでお腹を壊した記憶から、少しでも安全に使える様に朝まで冷蔵庫で冷やしておいて、ホテルを出る前にバッグに入れるつもりでした。
ヤバいヤバいヤバい…(滝冷汗)!!!
パラチノースやアミノ酸、その他のミネラル類…全て実績ありの日本製のニュートリションでかためて、中の下も安心・納得の特性スペシャルドリンク。
中の下の裏付けの無い自信の下支え的存在の補給戦略です。ここにきてこのささやかな自信まで失ってしまったら本当にDNFする自信満々です。 ←ちょっとナニ言ってるのかよくわからない
IM挑戦するのにバイクパートで1400Kcalを摂取できないのも大きい…いや、ダメでしょ。
軽い死刑宣告。正直、オレのCairnsは終わったか…と思いました。
いやいやっ!!
こういうトラブルは乗り越えてナンボ (高速目踊;)!!
少ない脳みその、まだ動揺と悲観に汚染されていないところをフル稼働させて打開策を考えます…。
「妻が冷蔵庫のボトルに気づいて持ってきてくれるかも!?」
…という他力本願な希望は、間もなく打ち砕かれました。
「エイドステーション全てに止まって補給食を確保し続ければ…!」
幸い、バイク用のパーソナル・ニーズ・バッグにはお守り程度に100円ショップのヨウカン数本とMagOn2パックを入れました。
不足分はエイドで稼げば…。
弱った胃腸で耐えられるかわからないし、遅い選手の分までエイドにそれらが残っているとは限らない…でも、現地のチョコやクッキーや果物、試したことのないエナジージェルにベジマイトで1,400Kcalを確保するしかない…。
実績ナシですが、背に腹は代えられません。
大舞台での大失敗によるいきなりの作戦変更…。
どのみち完走できるかどうかはわからないレースなんだから、とにかくできる事をできるだけやれる様に、一生懸命、残りの準備を進めました。
穏やかな海
昨日同様、パーム•コーヴは信じられないくらい凪いでいました。
スタートまでの時間はビーチ沿いのベンチに座って妻がホテルで作ってきてくれたおにぎりを食べたり写真を撮ったり、ずっと会話をしていたので余計な緊張がほぐれました。知り合いにも何人か会えて、Cairnsのソレとは思えない穏やかすぎる海の話でも盛り上がりました。やっぱりみんなこの穏やかな海に安心した様でしたが、中の下レベルなら尚更です。
この海況で「Cairnsで3.8Km泳いだ…」と言ってよいのかわからない程、穏やかすぎる海です。でもこの後、意外と強い潮の流れに驚く事になるのですが…。
午前8:00 初IM レーススタート!
IM Cairnsのスイムは5秒おきに5人ずつのローリングスタートです。
スイムの事前申告タイム別にキャップの色でWave(Zone)分けされていて、中の下は一番遅い”1時間25分以上”のWaveの紫色のキャップが支給されました。
ちなみに、中の下の目標タイムは1時間25分
いつものレースの様に前方のスタートセレモニーや先頭グループがスタートした気配を感じ取りながら、10分程砂浜で順番を待ちます。
なんとなく、自分の並んでいた列が進まないなぁ…なんて思っていたら、最後から二人目のスタートになってました。全選手のほぼ最後尾からのスタートは、初めて。
どのみちネットタイムだし、まぁこれでいいやw
海の透明度は前日同様、低かったです。とはいえ、最近はOWSでは水中の視覚情報はあまり役に立たないと分かったので水が濁っていてもそれ程気にならなくなりました。
できるだけヘッドアップ頻度を上げて、随分とまっすぐ泳げたと思います。
コースは1周約2,000mの周回コースを1と4分の3周したら320m離れたスイムFinishゲートを目指す3.8KMの変則コース。
波やうねりがないのでブイ自体は見えなくて困る事もなく総じて泳ぎやすかったです。
慌てず無理せず、他の選手の事は気にせずにできるだけゆったりとしたペースで大きく泳げば、結果につながると信じて次のブイを目指し続けました。
比較的みなさん親切な選手が多かったのか、中の下自身はラフなシーンには一切出会いませんでした。ただただ、蕩々黙々と泳ぎ続けた感じです。
そしてスイムアップ!
スイム3.8Km: 1時間33分11秒
おぉっと、目標より8分遅いぞ…?!
佐渡Aの4.0Kmがちょうど1時間30分だったのを考えると、体感以上に潮の流れに苦労していたのか、あるいは佐渡は集団で泳ぐ時間が長くドラフティング効果があったのか…??
この日スタートした選手は約900名ほどで、スイムFinishゲートの通過順位は845位。最後尾からスタートしてスイムパートで50人も抜いた記憶は無いので、恐らく先行Waveで振るわなかった選手もある程度いたのでしょうね。
スイム- その他のお話
ところで、昨年はケアンズ大会では名物的なクラゲやワニの出現が話題になりましたが、今年は全くそういった話はなかったです。
昨年までは、だいたい毎年FacebookなどのCairnsコミュニティで…
「水温25℃くらいありそうだけど、みんなウェットスーツはロングジョンにするの〜?」とか聞く人がいると、
「スティンガー(クラゲ)が出るからボクはフルスーツだよ!」とか、
「…でも、ワニがいたらどっちもおなじじゃね?」みたいな会話が展開されてました。
スティンガー・ネットを張って開催した年もあったみたいですが、今年は海況もよく本当にラッキーだったと思います。
…まぁ、ちょっとだけ船酔いする様なCairnsを体験できなかったのが心残りだったりしますけどね…。