中の下アイアンマンの作り方

IRONMANがみんな凄いわけじゃ無い!中の下トライリーマンがちゃっかりIRONMANを目指すブログ

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計算で紐解く"KONA"への道のり

あと何年で”KONA”レベル?

KONA(コナ)と言うのはIRONMANの世界チャンピオンを決める、ハワイ島のKonaで毎年開催されている大会の通称です。(※2022年12月現在、2023年大会は女子だけKona、男子はフランスのニースで開催されるそうです。)

 

どのレースに出ても真ん中より後ろ。自他共に認める”中の下トライアスリート”も、時にはIRONMAN完走経験のある仲間から刺激を受けて「KONAに出るのってどのくらい難しい事なんだろ…」とか、ぼんやり考えたりするわけです。

 

…いや…ボクKONA無理ですよ、とりあえず。

…つかそもそも初ロングDNFだしw

 

でもね、憧れのKONAの”What it takes(それに必要な事の意)”には多少なりとも興味があるわけです。

 

正直、持って生まれた才能もこの年齢でスピードの沼に足を踏み入れる気も無いのですが、中の下の進化のペースだとあとどのくらいでKONAクラスのスピードに辿り着けるのか…という、本当に実力があってKONAに近い人がやれば良い計算を中の下がやってみます。

 

 

”中の下”の進化速度

そもそもあんまり進化はしていないんだけどw 

パフォーマンス改善の自己評価に使えると思って、2017年以降『横浜トライアスロン(OD)』に計五回出場しています。その記録から自身の進化を計算してみます。

 

①2017年(デビュー翌年)の初OD:

Total 3:03:34 (S: 0:39:58、B: 1:28:04、R: 0:55:32)

<スイム> 2分42秒/100m 

<バイク> 平均ペース = 2分12秒/Km

<ラン>  平均ペース = 5分33秒/Km

スイムは泳いでいたのか流されていたのか…?!

ランはもっと遅かったイメージがあるのだけれど、多分最初の1年でかなり走れる様になっていたのかも…。

 

そして5年後…

 

②直近2022年の同レース:

Total 2:46:28 (S: 0:33:19、B: 1:18:41、R: 0:47:00)

<スイム> 2分13秒/100m 

<バイク> 平均ペース = 1分58秒/Km

<ラン>  平均ペース = 4分42秒/Km

スイムもバイクも、もっと速くなったイメージがあったんだけどな〜。
ランのレベルUpはわかりやすいタイムになってますね。

 

③タイムの改善幅

ここで、各パートでトライデビュー後一年毎にどのくらい速くなったかを計算します。

<スイム> 100m あたり29秒短縮/6年 (一年で約4.8秒)

<バイク> 1Kmあたり14秒短縮/6年 (一年で約2.3秒)

<ラン>  1Kmあたり51秒短縮/6年 (一年で約8.5秒)

※6年あたりで計算しているのは「トライデビューからの期間」を前提にしたから。5年の方が正しいのだけれど…。

 

まあ、パフォーマンス向上は完全リニアではないはずなのでこのペースで永遠に速くなり続ける事はあり得ないのですが、…まあこの中途半端な分析では気づかなかったことにします。

 

 

”KONA”に必要なスピード

さて、一年毎にどのくらい速くなれるかがわかったので、次にそのペースで進化していった場合、KONAに出場するのに必要なペースに達するのにあと何年かかるかを計算するわけです。

 

KONA出場に必要なペースのサンプルは、2022年のIM CairnsでKONAのスロットを獲得した選手の記録を参考にします。

 

ケアンズ大会 男性50-54歳でスロット獲得した最遅選手の記録:

Total 9:52:39 (S: 1:04:52、B:5:07:30、R: 3:32:07)

最遅なのにメチャクチャ速くてこのブログ書きながら既に笑っちゃってますが、最後まで計算しますね。

 

この選手の各パートのペース:

<スイム> およそ1分42秒/100m 

<バイク> 平均ペース = 1分43秒/Km

<ラン>  平均ペース = 5分3秒/Km

 

中の下がODでほぼ全速力で走ってもこのロングのペースに達していないですし、そもそもODの4倍以上の距離(226Km)が前提なのですが…(計算する気なくしてる)

 

はい、で…、中の下とのペースのギャップは…

<スイム> 31秒/100m 

<バイク> 15秒/Km

<ラン>  -21秒/Km (達成済み)

論理的破綻を承知の上で、上記のギャップを今までの進化のスピードを維持し埋める事ができれば一定の期間でKONAスロット獲得の”速度的最低レベル”に到達できると仮定しちゃいます。

 

そうすると、中の下がこのギャップを埋めるのに必要な時間はこうなります。

<スイム> あと7年 

<バイク> あと7年

<ラン>  0年

 

一瞬、「意外と早く達成できるんじゃね?!」なんて思ったアナタ(ワタシ)!

 

んなハズねえってw

 

正直、60歳までは頑張れば今より速くなれると信じていますし、それを目指したい。

でも、あと7年経ったら59歳…どんどん加齢も進み、中の下の進化の速度は減速の一途でしょう。

追い込んではあちこち故障し、自重すればスキルは上がらない…。加齢によっていつしかPB更新が恐ろしく難しくなるはず。もっと言うと、そもそも中の下にそこに達するだけの素質が備わっているかは不明です。もしかすると今現在のパフォーマンスで頭打ちかも…。大体、こんなにリニアなパフォーマンス向上がのぞめるならば誰も苦労しないですし、”スピード”を達成する事と”距離”を達成する事は似て非なるお話しです…。

 

<結論>

そもそもこの計算はユニットあたりのペースだけを対象にしていて距離や加齢による失速を度外視していてあまり意味がない。

ユニットあたりのペースに限って言えばあと7年でKONAのペースに達する事はできるかもしれないが、ロングの距離を前提とした計算ではない為、持久力と言うまた別の能力の向上が求められる。60歳くらいまではパフォーマンスを改善できるはずなので、大きな憧れの舞台を夢見ながらこの計算で出されたペースを指標としてトレーニングに励める事がこの分析の唯一の意義である。

なお、60代以降の選手層は急激に薄くなる為、選考枠に入れる確率自体は以降5年毎に上がる。努力を続けていればチャンスは確実に近づいてくるのも中の下トライアスリートに与えられたささやかな希望と言える。

 

頑張り続けよう。

 

あ〜、アホながらファンタジックな計算、楽しかったです。

宝くじ買った後みたいに幸せだねw

 

これからも、KONA出場を果たした皆さんを見習って精進してゆきます!

60歳以降もKONAを目指しながら頑張ろうかw

いや、まずはIRONMAN完走を目指さなきゃね!!!