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第一回しろさとTT200 参戦記<後半編>

2021年3月20日に開催された、『第一回しろさとTT200』参戦記の後半編です!

 

chunoge.hatenablog.com

 

中の下的には記録的なハイ・アベレージな展開に動揺しつつ、もしかしてこのまま完走しちゃったりしちゃうことになっちゃったりしちゃうのか?!

 

 

 

淡々、黙々、ゼェゼェ…、ディスクホイルの音…

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JARI 自動車研究所 テストコース

ルール上、ドラフティング無し…つまりトレインもパックもなく一周5.66Kmのオーバルを35周するこのレース、他の選手とは距離があるため、会話などは基本ありません。

 

上の写真の外周コース上で、最長8時間の一人旅…。

まぁ、速い皆さんは5時間程で帰宅できるのですが…w

※コロナ対策で、終わったら速やかに帰路につくルールです。

 

オーバルは右回りですが、追抜き以外はコース左側を走ります。低速の中の下は基本”誰かを抜く事はない”ので左側をベタベタで走り続け、イン側を高速の選手達がディスクホイールの独特な走行音を響かせながら抜き去ってゆく時間が延々と続きます。

 

今回は妻が応援に来てくれたのと、運営にも仲の良い知り合いがいた為、時々応援席に声をかけたり補給休憩時に会話して気分転換ができましたが、一人だけだったらしんどかったかもしれません…。

 

見ている方も、寒かったし、8時間は大変だったと思います。 ホント、応援はありがたかったです!

 

補給は成功…に思われたが!

 

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踏まない様にしてきたけど、もうそろそろ限界…

上の写真は4回目の補給休憩時。5時間以上走って残り55km程の時。凝り固まった下半身の筋肉を伸ばして失った脚を取り戻そうとしてます。

 

大好きな重蔵のくるみ餅で食欲を満たしながら、糖質を摂取し続けますが今回はめずらしく吐き気をもよおしまして…。この次の休憩までは楽しみにしていた補給食が喉を通らず、コース上で少し苦しみました…。

 

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そもそも、こんなに長時間DHポジションをとった事なかった…

DHポジション自体が苦手だし、胃腸の調子が悪い時にこの姿勢は辛かった…。必死に吐き気をいなしつつ、くるみ餅でカロリーは摂取できていたので、ここはあえてジェルもドリンクも無理に摂らず、吐き気が治るのを待ちます。

 

コース上に変化が…?!

 

制限時間まであと2時間を切ったころ、ある変化に気づきました…

 

「…なんか静かだ…?!

 

突然、コース上に他の選手の気配が感じられず、風の音しか聞こえない状況に我にかえりました。

 

もちろん、まだレースは続いてるのですが、観客席はガラガラになって応援の声は消え、コース上では他の選手に抜かれも追いつきもしない一人だけの時間がやけに長く続きます。

 

「…そうか、

 もうみんな帰っちゃったんだ。」

 

そうなのです。

制限時刻が午後4時までの200Km組も、速い選手達は午後1時にはFinish。

50Km組も100Km組も午後2時にレース終了です。

 

リザルトを見ると、200Km組の62名のうち午後2時以降コース上にいたのはわずか22名。

 

中の下が走っていた、午後3時台となると7名しか残ってない…。

5.66Kmのコースで人口密度を計算すると、前後の選手との距離は平均800m!

 

そりゃ、ダレにも会わねえハズだわw

 

…ってか、 

緊急事態宣言より

ソーシャル・ディスタンス!!!

 

周回コースで単独ツーリング状態w

 

応援が許されていれば最後のランナー達は拍手で迎え入れられたりするのでしょうが、みんな終わったらコロナ対策で帰っちゃうのでFinishが遅いほど静かな終わりを迎えることになるのですw

 

悔しいのか恥ずかしいのか、待っている妻にも申し訳ないし、運営の皆さんだってそろそろ退屈してきてるだろうしw、非常に複雑な少ししょっぱい気持ちになりましたw

 

そんな気持ちを押し殺して、(少しでも早くこの状況から脱することができる様に)5回目の短い補給後はできる限りしっかりと踏んで急ぎました!w

 

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休憩は5回。4回目で吐き気、5回目で早く帰ろうとちょっと頑張った!w

 

そして、まさかの…!!

 

最後の約20Kmは、なんだかあっという間でした。

まさかの完走です(涙!!

 

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念の為1周余分に周回しましたが、まさかの時間内での完走!!感涙でした(T〜T)!

公式記録は7時間12分31秒

 

なんと、DNFを除くと後ろから6人目。(DNFは8名)

 

今回は中の下ではなく見事に”下”でしたが、IMのロング完走を夢見る者として、ようやく180Km以上の連続走行という非常に良い経験をさせて頂きました。

 

コロナ禍でも一生懸命対策をとって開催にこぎつけて下さった運営の皆さんや、応援してくれた妻、協力してくれた娘に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

ありがとうございました!!

 

出場してみて…

 

わかった事としては、

天候やコースの条件によっては中の下みたいな中の下でも200Kmを8時間以内で走る事ができるという事と、残念だけど…

 

「中の下がこの直後にフルマラソン完走するのは不可能」…という事です。

 

レース後に駐車場エリアをジョギングしてみたんですが、その時の自身を例えるならば、

 

”C-3POのダッシュ

 

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近からずも遠からずこんな感じだった…

 

まともに走れず、70m程で自分が不憫になって中止しました…。

 

ようするに、IMロング完走を語るにはあまりに

自転車の能力が不足していると思います。

 

もちろん、200TTではそのあとに脚を残す様なペース配分はしてませんが、どんなにペースを抑えたとしても180Kmのバイクの後にフルマラソンを走る自信がない…。

 

こりゃ困った。

 

でも、そこで諦めるのは主義に反するので、

 

「では、IMロング完走に必要な条件と、それをどう達成するのか…」をこれから一生懸命考えます。

 

良いタイムも楽な完走も中の下にはファンタジーです。

”中の下”で…いや究極”下”でもよいので、”とにかく完走”…を目指します。

それで十分。

 

ペースは、時間切れにならなければよしとして、バイクで180Kmという距離が”冒険”でも”挑戦”でもなく、”ちょっと頑張ってる日常”くらいになればチャンスはありそうです。

※そんな日常はないですが…。

 

週末や連休にもっと頻繁に長距離ライドの実績を作って距離に慣れる事と、その後にランを始める事に慣れたいですね。

 

今回のTT200で、また少し自転車が好きになりました。

 

この勢いで、もっと自転車で走る時間を作ります。そして、180Kmが「何度も走ったことのある距離」で「ゆっくり180Kmなら多少は足を残せるかも…」くらいのところまでゆけたら…と思っています。

 

>>> 『第2回しろさとTT200 参戦記』はコチラ

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