今回は、スーパー自己責任ネタです。
アスリートならば一度は購入を検討したことがあるであろうOakley (オークリー)のスポーツ・サングラス。
でも、そのユニークな素材・構造・デザインのせいで原則フィッティング調整は不可。
「もう少しだけ耳の後ろ側がフィットしてくれれば…」
そんな悩みをお持ちの方に、過去に3回フィッティングカスタムで成功している方法を解説します。
調整の範囲と手順
ズバリ、この方法で調整が可能なのは、装着した際に耳より後ろ側となるツル部分、特に先端5〜6cmの角度だけです。また、調整範囲(角度)はツルのシリコンピースの柔軟性が追従できる範囲に限られます。それ以上やるとむしろフィット感を損なう可能性があるのでやめておきましょう。
なお、今回は中の下が二代続けて愛用しているRader Lockで実施しています。
ツル部分以外のパーツ、例えば鼻に当たる部分を含むフレーム前面部分とレンズは、今回の調整の対象外です。(機能面や安全の為にもおすすめしません。)
準備するもの:
準備するのは熱湯の入ったカップと氷水です。
熱湯の深さは6〜7cm位がやりやすそうです。
氷水はやや多め(深め)が安心です。
手順:
① 事前にツル部分のシリコンピースを外しておきます。外しにくい場合は、水や石鹸水などに浸けてからタオルなどで掴んでツルがおかしな方向に向かないように注意しながらゆっくりと引っ張ってください。伸びやすいパーツなのでサッとやっつけましょう。
② Oakleyを実際にかけてみて、ツルの先端部分がどのくらい内側に曲がるとフィット感が上がりそうか、頭部にフィットする様にグッと押さえて確認します。中の下の場合は、純正より左右1cmずつ内側に曲げればズレ落ちて来なくなるのを1代目のRader Lockで実証済みです。
③ 大体の曲げ幅がわかったら、ツルの曲げ加工は片側ずつ作業します。熱湯の入ったカップの底にツルの先を軽く押し当てながら、ツルの先端部分の曲げたい部分を曲げたい方向に向けてゆきます。早ければ5秒程でツルは柔らかくなり始めるので、良く観察しながら素早く作業します。
④ 欲しい角度になったら、すぐに氷水に浸けてツルの温度を下げて樹脂を安定させます。
⑤ 両方同じように調整ができたら、試着してフィット感を確認。慣れると結構簡単に同じ要領で微調整もできると思います。シリコンのピースは、外した時同様に水や石鹸水を使ってツルをおかしな方向に曲げないように慎重に取り付けてください。外すときよりも折れ曲がりやすいので注意!
まとめ:
そんなこんなで、今回もうまく調整できました!
サングラスが鼻からズレ下がってくると、Raderのようにレンズの上側にフレームがあるモデルはロードバイクの乗車姿勢時、特に僕らの場合はDHポジションの時に視界にフレームが被ってしまって危険な場合がありますが、この調整でフレーム上部は常に眉毛の真上辺りに密着するため視界の妨げにならずに済みます。無理に顎をあげる姿勢をとらずに済むので、長時間の乗車姿勢でも疲れにくく、より安全だと思います。
あまり何度もやると不要な変形や強度の問題が出てしまうかもしれませんが、もしもOakleyのフィッティングが合わず大好きなモデルを使いきれず無駄にされている方がいらしたら試しにやってみると有効に使えるチャンスとなるかも?!
でも、あくまでメーカー推奨でない調整ですので、くれぐれも自己責任で…。