中の下アイアンマンの作り方

IRONMANがみんな凄いわけじゃ無い!中の下トライリーマンがちゃっかりIRONMANを目指すブログ

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『第三回 しろさとTT200』3度目!

2022年3月20日(日) 

またまた行ってきました!

 

遅筆がたたって遅れましたが、自転車TTだけど オレ的には修行!で、”中ノ下”トライアスリートには場違いなガチレース『第三回 しろさとTT200』のレポートです!

しろさとTT HPより

第一回・第二回の参戦記はこちら:

chunoge.hatenablog.com

chunoge.hatenablog.com

 

いやぁ〜、もうね…、

ホント、何度やっても消耗し切るTTレースですが、毎回得るものが大きいイベントです。今回もまぁいい感じに燃え尽きて参りましたよ、ええ、真っ白です、はい…。

 

 

未来のIMのための模擬試験?

トライアスロンって、OD(ショート=51.5Km)からミドル(113Km)の間隔が狭くて、ミドルとロング(226Km)の間が広いんですよね。だから、多くのトライアスリートにとってミドルからロングに挑戦する時の方が敷居が高いと思いす。しかも、ミドルくらいまではそれっぽい距離を3種目自分で試すこともできるのですが、ロングとなると近い条件を揃えることが難しい…。だから、みなさん初ロングは実績不十分なことが多いのではないでしょうか。

 

そんな悩みを解消してくれるのがこのTTレースです。

 

茨城県城里町、日本自動車研究所城里テストセンターで開催のこの自転車TTは、今回で三回目。中の下は第一回目からフル参戦。IMのロングを目指す者としては180Kmのバイクパートの実績を積み実力を測るKPI的レースとして、マジで辛いのでできればやりたくないけど(笑)とても重要なプロセスの一つとして勇気を出して参戦しています。

 

しかも、三回目の今回からはExtra Mile RUN ChallengeとしてFinish 後にHOKAのシューズを試し履きしながら指定コースを走るブリック・ランも開催。たくさんのモチベーションの高い選手達が、それぞれできる限りの距離を走っていました。

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HOKAの試し履きができるExtra Mile Run Challengeも初開催

中の下も挑戦しましたよ!昨年の九十九里トライ以降、珍しくランとバイクで高負荷のトレーニングを(数回w)積んできたのが功を奏してか、前回までよりかは違和感なく走れました。ただ、フルマラソンを走るにはもっと200Kmをセーブして走らないと完走は難しいなぁ…といった印象は変わらずです。

 

180Km以上のバイクの後のランがどんなものかがわかって、繰り返すことで自身の進歩を測ったり全体の自分の立ち位置も見えて、しかもロング挑戦への具体的な課題が見えてくる…。

なんだか志望校受験の模擬試験のような、そんな気持ちで中の下は出場しています。

 

運営の皆さんの努力で出走前やコースの混雑が前回より緩和されました。

三回目もコロナ禍での開催です。第二回では複数カテゴリーのエントラントが同タイムフレームでの出走だったために混雑したスタートゲートも、今回は運営のみなさんの改善努力で随分広々としていました。

各カテゴリー、一周5.66kmの巨大オーバルコースを指定周回数”ノンドラフティング”で走ります。ルール上、選手同士の間隔が広い事が昨年3月の初開催から年に二回のペースで確実に開催できてきている理由です。

 

ちなみに、三回ともお天気に恵まれて、中の下が第一回目にお御守りとして購入したレインウェアはいまだに未使用。

 

セルフエイドステーションの設定が認められているので、出走前にコース脇のピットエリアのテーブルに自分のセットを配置してからのスタートとなります。中の下の補給食といえば恒例の超リッチなラインナップなのですが、今回は固形物をほぼやめて非常にシンプルでミニマルなセットでの出走となりました。詳細は後ほど…。

 

早速ですが結果です…

もう、今更「痛かった」だの「気持ち悪かった」だのと弱音や苦労話は聞きたくないですよねw ということで、いきなり結果報告!

 

200Kmの部 6:44:11  

今回も無事に完走しました!(涙

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Garminの記録はこんな感じ

以下、1年前の第一回からのリザルトです…

 第一回 7:12:31 出走61名の49位

 DNF=7名、50代男子=完走14名中12位

 

 第二回 6:55:23 出走117名の92位 

 DNF=15名、50代男子=完走24名中22位

 

 第三回 6:44:11 出走119名の74位 

 DNF=22名、50代男子=完走24名中15位

 

中の下はいつでも”完走”が第一目標ですが、3回全て完走しつつ、今大会では一年前の記録を28分短縮できたのは素直に嬉しい結果でした!しかも、カテゴリー順位がようやく”ビリ”よりも”真ん中”の方が近くに…!

 

ヤッタゼ、自分!

サスガ、安定の”中の下”!!

 

PB更新できた理由としては…、

  1. ランとバイクの高負荷トレーニングで多少筋力が上がったこと
  2. 1で結果的にバイク練習量が増え、スキル自体が向上したこと
  3. しろさと経験値が上がり適切な戦略が組めたこと

 

1と2は、要するに総合的な”バイク能力”がわずかに上がったのだと思います。

3は、しろさとに慣れてきてより現実的で有効な準備と作戦の実行ができたのかと。

 

 

変わらずの修行の世界…

言わずもがな…ですが、距離200Kmで力を出し切るTTは結構な”冒険”で”挑戦”です。

 

200Kmもの距離を制限時間からは逃げ続け、パーソナル・ベストは追い続ける…。肉体的にも精神的にも限界まで追い込まないと完走できないですし、変に無理をすればエリート選手であってもDNFの可能性があります。

 

実際、「辛すぎる…、もうやめよう…、DNFは仕方がないよ…」と思いながら走る時間が本当に長い…。”DNFする”という一瞬の決断を我慢して走り続ける時間は、まさに苦行です。特に、しろさとは中の下みたいに遅いライダー程その苦行レベルが高くなります。

 

なにしろ、

遅いほど苦行の時間が長くなるから

 

想像してみてください。。。

速い選手は約4時間半でFinishします。でも、遅ければ最長8時間踏み続けなければなりません。東京マラソンでも制限時間は7時間です。

 

そもそも、普段ならノンストップで100Km走る機会さえないのに、TTには赤信号による強制的休憩もありません。疲労や痛みはもちろん、長時間のDHポジションで首はガチガチだし、朝塗ったワセリンは流れ切って盛大な股ズレ祭りも始まります…。

 

早くFinishしたい…

 

ペースを上げたいけどもう力は入らないし、無理に回せば脚が攣る…。なんとかペースを維持しようとしますが、後半ガタ落ちで目標タイムがどんどん迫ってきます。

 

Finishした選手から順に周回コースからいなくなるのでコース上は徐々に寂しくなってゆきます。苦痛や葛藤から逃れるためか自然に忘我の世界に入って、ギリギリの状態で最後の数時間を走り続けます。

終盤は疲労で視線も十分にあげられずやや斜行気味に…。危険でした(反省)。

更に辛い現実は、残り50Kmを切る頃にはもうどんなに辛くて棄権したいと思っても、ここまで来てDNFなんてもはや残念すぎてできない!

 

中の下の場合、もう仕方なくソレを続ける感じですw

 

うあ"ぁあぁぁぁあぁ〜〜〜…

思い出しただけで気分が墓石の様に重くなります。

 

しかし、初心者の”ドライバー理論(*)で説明すると、この苦行を経験した上でロングに挑戦すれば、この苦しさを知らずに挑戦するより相当大きなアドバンテージを持ってのぞめるはずなんですよね。

 

*ドライバー理論:

初心者ゴルファーがドライバーに苦手意識があるのは、1番ウッドが一番長くて難しいからで、もしも自身のゴルフバッグの中に”0番ウッド”が入っていたらドライバーは経験した中では二番目に難しいクラブになり、ドライバーは0番よりもマシなクラブに思えてくるという理論。中の下は、スイム・バイク・ランで必ず本番よりも長い距離を経験してからレースにのぞむことをポリシーにしていて、「ロングのバイクパートはしろさとTTよりも楽…」と考えることで精神的な敷居を低くする効果に期待しています。

 

過去二回からのラーニング

とはいえ、中の下もただ闇雲に三回もこの挑戦(修行)を繰り返したりしません。過去二回、本当にフラフラになるまで走ってみて、いくつか学んだことがあるおかげで多少ストレスや無駄を無くすことができたと思います。

 

今回、一番大きくアプローチを変えたのは補給&給水戦略です。

前回までは、固形物にこだわった準備をしていましたが、今回はコンビニのバームクーヘン一個を除いて全て水分として賄いました。ただし、スポドリだけだと糖質・エネルギー不足なので、エナジージェル6パックを1.75LのChallenger (パラチノース入りのスポドリ)に溶かして一緒に補給しました。前回までは、アクエリアス2LにMagOnを6パック溶かしていましたが、他の固形物で吐き気をもよおしてしまい、「飲まないとノックするのに、飲み切るのも大変」で苦労しました。

 

直前の選手説明会で、TKこと竹谷さんが「第二回では1.5Lしか飲まなかった」とおっしゃっていたのですが、確かにそうだと思える部分でした。足りなければエイドにあるドリンクをもらうつもりで1.75Lを準備しました。

 

次にうまくいったのは休憩の数。

第一回目は5回、第二回目は4回でしたが、自転車を降りたついでとばかりにトイレ休憩を繰り返していました。実際にはそんなにトイレ行かなくていい…w 

エリートの皆さんは200Kmノンストップですし、前回はレスト後にペースや心拍数が落ちちゃったりしたので、補給もトイレも不要な前半100Kmはむしろ止まらない作戦で出走しました。

 

結果、今回は補給で1回とトイレで1回のツーストップでの完走できました。

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三回目の記録①

 

ちなみに、前回(第二回)のグラフはこんな感じ…

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第二回は4xストップ、うち一回はDHバーのトラブル対応でした。

 

今回、ペースは前半・後半の100Kmずつではっきりと傾向が分かれて、心拍数で見ると最後までプッシュできていたようです。それから「前半50Kmは踏まない」という慣れた感じの選手っぽい作戦も見え見えですねw

 

また、よかった点として固形物の小分けの袋を破ってモグモグして、ゴミを片付けて…といった時間が無くなった分、レストの時間は減り、短時間でコースに戻れたようです。

 

結果として平均ペースが約1Km/h上がって同時間で前回の自分を周回遅れに!!

 

レストが減ってしんどい気持ちもありましたが、特にトラブルはなかったので今回の作戦は成功だったようです。

 

ちなみに、前回110Wしかなかった平均W数ですが、今回は…

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What...?!w

更に下がって107W

ホントかなwww

 

一応、NP値でも比較すると、

第二回 = 122W

第三回 = 119W  

…下がってるw

 

ん"〜、なんなんでしょうね〜???体重はむしろ前回よりも増えたんですよ。

ペダリングスキルが改善したとか??よくわかりません。。。

 

まとめ

とにもかくにも、二回連続PB更新は自分としてはよくやったと思います。これは、これからIMのロングに挑戦するのにすごく励みになります。なんというか、半年スパンでもIMのFinishゲートが少しずつ近づいてきている感じです。

 

この調子で、バイクのKPIレースしろさとに出場し続けて、いつか中の下を超えて”中”か”上の下”くらいまでたどり着ける日がくるのでしょうか?!そんな自分を、見てみたいような見ちゃイカンような…w

 

>>>そんな中の下の考える”しろさとTT200”を完走したい初心者向け攻略法はコチラ:

chunoge.hatenablog.com