中の下アイアンマンの作り方

IRONMANがみんな凄いわけじゃ無い!中の下トライリーマンがちゃっかりIRONMANを目指すブログ

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『チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン 2022』

2022年4月17日 

『チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン

 

3年ぶりの開催となったこのレースの四湖=100Kmに挑戦してきました。

 

コース図: 三湖=62Km、四湖=100Km、そして五湖=118Km

 

実は今回が3度目。

2019年春に71Km(完走)、同年秋に100KmでDNFしています。

初100Kmだった2019年秋は、72Kmの関門に20分間に合わずでした。

 

中の下的位置付け

チャレンジ富士五湖といえば、富士山と湖をバックに美しく咲き乱れる桜を楽しみながら走るウルトラマラソンとして有名です。

 

でも…、美しいとか楽しいとかと言ってもですね、普通の人の体はそもそも100Kmも走れる様にできてないので、本当に楽しめるのは最初のうち…。

 

いずれにしても、このレースは挑戦であり冒険だと思います。

 

そして、走ったことのある人がみな口を揃えて言うのが

「最後の上り坂がすごい!!」…ですね。

 

中の下も一回目の挑戦で味わいましたが、フィニッシュ直前の約5Kmが急な上り坂なのです。

高低差図: 全カテゴリーでフィニッシュ直前が心臓破りの坂(赤丸)

幸か不幸か、中の下程度の走りに自信のないランナーはこの心臓破りの坂で心臓が破れることはありません。

理由は、どんなに追い込もうと思っても、皮肉にももう走ってゲキ坂を登れるほどの脚が残ってないので、歩いてのぼるしかないから!

 

中の下がこのレース(100Km)に挑戦する理由は、

  • IRONMAN並みの時間を走るレースだから
  • ”脚が亡くなってから走る”を経験できるから
  • これを走れたらIMロングを完走できる気がするから

最後のは”フルマラソンの方がODより大変”という一般論に基づいています。

 

と言うことで、このレースもIRONMANへの大きな布石の一つと考えています。

 

常連ランナー達も3年振り…

コロナ禍に入ってからは2020年、2021年と2年続けて大会は中止となったので、常連ランナーであっても今回は3年振りのチャレンジ富士五湖です。

 

かく言う中の下も、最近しっかり走ったのは2021年の年末に横浜市海の公園で開催のフルマラソンが3年振り(4時間27分位)。その後、今年に入ってからの50Km LSDが一度だけ…。さすがに、今回のウルトラ参戦は数日前から結構ナーバスになって、レース前三日間は断酒しました。 …効果あったのか…?

 

100Km: 当日の流れ

中の下が走った四湖の100Kmは午前5:00から10分毎に3つのWaveでのスタートです。出走前の準備をゆっくり確実にするなら午前3:30には富士急ハイランド近くの選手駐車場に着いている必要があります。今回は家族の都合で前泊も車中泊もしなかったので、当日午前1:15に起床、2:00には川崎市の自宅を出発しました。

 

<100Km: 当日のスケジュール>

1:15   起床

2:00  川崎市の自宅出発

3:25  選手駐車場@富士急ハイランド

3:30  専用バスで会場に移動

     当日の抗体検査の結果確認のゲートで受付

4:10  荷物預け&仲間と合流

4:40  Wave1からWave3まで10分間隔で招集

5:00  Wave1からWave3まで10分間隔でStart!

19:00  Wave1からWave3まで10分間隔でFinish制限時刻

 

コロナ禍でこのイベントを回すにあたって、大会側は本当に苦労されたと思います。用意して下さったバスでの移動や会場でのコロナ対策と検査ゲートなどは、非常にスムーズな印象でした。

 

今回ユニークだったのはWave制の導入です。例年、各カテゴリー一斉スタートなのですが、コロナ禍と言うことで3つのWaveによる分散スタートが採用されました。

結果として、同じ100KmでもWave毎にFinishの制限時刻が違います。

 

<スタート時刻>

W1 = 5時00分
W2 = 5時10分
W3 = 5時20分

 

<制限時刻>

W1 = 19時00分
W2 = 19時10分
W3 = 19時20分

 

もっとユニークだったのが、スタートとFinishの時刻が違うのにその間の全ての関門時刻は全Wave統一だったことです。

 

これがちょっと曲者なので簡単に説明します。

 

原則として、同カテゴリー(例:100Kmの部)であればスタート時刻が違っても関門時刻は全て同じです。

例えば、W1とW3では第一関門までに与えられる時間が20分違うので、先にスタートするW1の方がW3よりも20分余裕をもって第一関門に向かえ、W3は最初の区間でW1よりも20分厳しい制限時間設定で走る必要があります。そして、それ以降最後の関門までは全W同じ区間付与時間になります。

 

<第一関門までの区間付与時間(17.5Km)>

W1 = 2時間35分 (ペース 8:51/Km)

W2 = 2時間25分 (ペース 8:17/Km)

W3 = 2時間15分 (ペース 7:43/Km)

 

この変則区間時間は、最終関門からFinishまでの区間でも採用されます。今度は、後発Waveに対して最初のWaveよりも多い区間付与時間が設定されるわけです。

 

<最終関門〜Finishの区間付与時間(7.6Km)>

W1 = 50分 (ペース 6:35/Km)

W2 = 1時間 (ペース 7:54/Km)

W3 = 1時間10分 (ペース 9:13/Km)

 

第一関門までとは逆に、W1のランナーは区間時間がW3のランナーよりも20分短い…。それまでの関門で余裕があったのは良いですが、変に付与時間を無駄遣いしていると最後の削れ切った脚でこの設定は厳しそうです。その分をしっかり貯金しておけばよい…という考え方ですね。本当にそれでよかったのかと感じる部分ですが、今回はそれが大会のルールです。各Wave、皆さんある程度の戦略を練っておきたい部分だったのではないでしょうか。

 

レース全般

3年ぶりの今回は、一日中弱い雨が降ったり止んだりを繰り返す、やや寒いレースとなりました。レインウェアを着たり脱いだり繰り返しましたが、新型コロナの影響でドロップバッグのサービスがなかった今回はほとんどの皆さんがランニングバッグを背負っての出走でしたので、例年の様に腰にウィンドブレーカーを巻いて走る人は少なかった様に思います。

 

かく言う中の下もSalomonのランニングベストを用意。レインを脱いでも収納して仕舞えば身体に密着するのであまり気になりませんでした。

 

また、新型コロナ対策とSDGsの一貫として、マイカップ持参が推奨されていましたのでバッグのポケットに同じくSalomonのソフトフラスクとソフトカップエナジージェルを数パック、そしてiPhoneもしのばせての出走でした。

Salomon Active Skin 4 アウトレット品がやすかった

前回は各エイドに小分け包装のバウムクーヘンがたくさんあったのですが、今年はなんとなく補給食がギリギリだった様に思います。大きなフルマラソンの大会でよくある補給食の売り切れが数カ所のエイドステーションで見られました。

ウルトラの後半戦で補給無しはDNFの原因になり得るので、次回は念のため多めに食べ物をポケットに忍ばせようと思った次第です。

 

とはいえ、今回もほんとうに心のこもった、美味しい、しかも身体に優しい補給食がありましたよ!その一つがコレ!

吉田うどんが神だった

疲れ切った身体に、暖か〜い出汁つゆがめちゃくちゃ素直に染み込んでくのがわかりましたよ!まさに、うどんとつゆが中の下と一体化して行くプロセスを感じられる様でした。他のランナーの皆さんも、このつゆを飲み干すと同時に、本当に幸せそうな表情をされていて、「ひとが本当に美味しいものを食べた時のリアクション」がよくわかりました。

 

中の下のレースは…

いやホント、ホントに本当に残念ですが、

 

2度目の挑戦も失敗に終わりました…。

 

公式記録はDNF (TOV)。

80.3Kmの関門に15分ほど足りませんでした。

Garminの記録。エイドや低速移動中のデータは含まず…

”新しい自己ベスト!”と言うのは、最長走行距離を更新したから。(前回は72Km)

 

ん”〜…、頑張ったんだけど中の下にはいまだハードルの高いレースなのだと痛感してます。

 

失敗の原因は、もうこれしかないでしょう…

① そもそも、走るのが遅いw

② ペース配分に余裕がない

③根性が無い

…です!w

 

中の下がIRONMANを志してから出場した全てのレースの中で、DNFを経験したのはチャレンジ富士五湖だけ。しかも、二度続けて…。もう明らかにレベルが合っていないのでしょうね。

 

①と②の問題は、例えば東京から125ccのスクーターで東名高速道路にのって名古屋まで行く感じでしょうか。速度も遅いし、いつでも限界に近い走りをしていないと追突されちゃうので、疲れてもペースを落とせない…。とりあえず終始頑張って走ってる感じです。

 

③は、例えペースは遅くても制限時間いっぱいで完走されたランナーがたくさんいることで説明がつきます。

 

実は、100Kmカテゴリーの制限時間は7:40/Kmという低速で単純に走り続けることができれば完走できる設定なのですが、結論から言うとどんなに心肺機能的に余裕があっても脚は疲労と痛みで動かなくなってしまいます。貯金を作れても、あまり長く歩いてしまったら制限時間には間に合わなくなってしまう…。中の下の敗因は、毎回それです。

 

「痛くても辛くても苦しくても走り続ける力」があるランナーが完走できる…、それがチャンレンジ富士五湖だと思います。100Kmを完走したランナーの皆さんはみんな、その後しばらくは歩くのさえ困難な痛みを身体のあちこちに抱えてFinishしています。制限時刻間際に完走されたランナー達は、それでも走り切ったから完走できたのだと思います。

 

脚が亡くなってくると脳が全力で「もうやめとけ!障害が残るぞ!!」みたいな勢いで痛みを伝えて走るのを止めさせようとしてきますよね。中の下の場合、今回は40Km以前にそうなったので、完走するならば60Km以上もその状況を耐え続けて走る…。DNFのボクがどの口でそれを言うのか…とも思いますが、ウルトラマラソンに三回出場してみて、それがウルトラなのだと感じています。

 

しかし、根性が無いって自分で証明してしまうと…悔しいし恥ずかしいですね…

 

とはいえ、本来はIRONMAN完走の布石レースですし、前回よりも遠くまで早くたどり着けていますので自身の成長は僅かに確認できました。ウルトラ完走のためにこの後どうすればいいのかは具体的にはまだよくわからないのですが、まずはやはり平均ペースの底上げ…からでしょうか…??

 

今後も、中の下のウルトラ完走問題として時々このネタをあげてゆきますので、挑戦を考えている皆さんの参考になればと思っています。

 

いやぁ〜、しかし先は遠そうだなぁ…

 

IRONMAN Cairns 2022 に出場します!→断念;

<2022年4月22日 追記>

新型コロナの影響で確保していたJetStarのフライトが7月まで欠航となりました…。

 

「憧れのレースのため!他の航空会社で行けばいい…」と思ったのも束の間、費用的にも利便性的にもかなり頑張らなければならない事、そして当ブログであげていた出場予定だった皆さんも軒並みDNSの見込みとの事…。

 

色々な方と相談してより現実的な参戦プランを考えましたが、結論としては「ここまで無理をしてケアンズに行って、天候不良や自身のミスでDNFなんて事になったら耐えられないし、コロナの心配の無い、もっとベストに近い条件で挑戦できる日がきっとやってくる…」そう信じて、三たび、憧れのレースへの挑戦を延期する事にしました。

 

本当に落ち込んでいます。

でも、まずは他の目先のレースに向けて、心も身体も整えてのぞめる様に準備を…

 

…なんだか力が抜けてしまいました…。

でも、今できる事を一生懸命頑張りたいです。

 

===

2022年6月12日(日)

憧れのIRONMANに出場します!

 

目指すのはAU(オーストラリア)のケアンズで開催される

『IRONMAN CAIRNS 2022』

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画像: IM Cairns 2022公式HPより

いやぁ…、感慨深いですね。

レースの事を考えると、ついにやってくるXデーに興奮や喜びや緊張感、Finishするイメージとその逆に各パートで苦しみ抜く自分のイメージやDNFの不安といういろんな感情が入り混じって、…なんだか泣きそうになりますw;

 

 

行くか行かないかは自分次第の、今…

2022年3月末 長引き始めた第6波と、どうもその怖さが国民に伝わり難い変異株のニュースがウクライナ報道の合間に続く中、過去2年間沈黙していた国内トライアスリートの参戦スケジュールが決まり始めている…という話を友人らから耳にしました。

 

「アノ人もケアンズからIRONMANの活動を再開する様だ」

「Konaの前哨戦でケアンズに出ます!」

「初IRONMANの方に帯同してケアンズにゆきますよ」…などなど、

 

それまで、「今年もまだ海外遠征って空気じゃないよな…」と諦めていた中の下でしたが、やけにリアルなIMばなしを聞いて変なホルモンが分泌されたのか、一気に心拍数が上がりました。

 

「ホントに行くの?!

 

動揺して目線も焦点も定まらない状態で、自分でも嬉しいのか逃げ出したいのかわからない…。全く2022年大会への出場は想定していなかったので、そもそも心の準備が12ヶ月分足りてない。それに、世はコロナ禍です。行く・行かないの判断をするにももう少し情報が必要だったので、慌ててAU渡航出入国時の制限から確認しました。

 

出入国時の制限

AUはちょくちょく州ごとにロックダウンをしていた国で、出入国の制限に関しても比較的厳しい国です。シドニー在住の友人に聞くと、ケアンズのあるクイーンズランドも結構厳しい州とのこと…。変に大会がAUの第◯波とかにかぶると出入国時に隔離とか、ヘタをすると全てが吹っ飛びかねないです。

 

Googleで”オーストラリア 出入国”と検索すると、「オーストラリア政府観光局」のHPが見つかりました。

www.australia.com

まさにお墨付きの情報です。便利なのが、自身の希望の旅程を入力するとその対象期間中のJP←→AUの往復時に見込まれる渡航制限と必要書類などの情報が表示されます。

親切ですねAU、できる国!w

 

…で、まず一つ目にワクチン接種を二回以上済ませていれば(完全接種者と呼びます)AU出入国時の隔離は無しでOKとのこと。しかも、日本から搭乗する前の陰性証明も不要です。

中の下は完全接種者なので、ここはクリア。AUに提出する接種証明の申告は専用のHPから出発の七日前以降にできる様です。

 

二つ目の制限は、入国後24時間以内のPCRか抗原検査で陰性であること。これは、その日になってみないとわからない…。注意して過ごすしかありませんね。祈るばかりです。

 

ということで、差し当たりケアンズには行けそう!!

 

一応、復路も見ておくと…

まず、完全接種者の場合でもAU出国前72時間以内の検査証明が必要で、且つ帰国直後にも空港で検査が必要です。更に、完全接種者は自宅・宿泊施設での自己隔離と位置情報の記録、保健所から求められたら必要な情報を提供するという誓約書などへの署名が求められます。

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厚労省HPより (2022年4月13日現在)

ケアンズでも検査が必要となると、事前にある程度、どこでいくらで検査を受けられるのかを調べておく必要がありそうです。

 

飛行機とホテル

次に、飛行機とホテルです。

大会会場(Finish Gate)の目の前のホテルを取れました。ケアンズはスイムパートから随分離れたところにFinishゲートがあります。朝のスイム会場に近い事も重要ですが、今回は妻も同行してくれるのでランのコースに近くて、Finish後に速やかに宿に戻れる事を優先させました。

航空会社はJetstar。成田発着の機内泊便なのが玉に瑕ですが、直行便はありがたい!

 

自転車の預け荷物があるのでちょっと余分にコストがかかりますが、それでもLLCらしい金額でおさまりました。ナイス!まだ予約に余裕があったので、席も翼より少し前をこれまたほんの少し追加料金を払ってとりました。寝るだけのフライトの場合、エンジンより前の方が少しだけ静かに眠れるんですよね〜。

 

エントリー

中の下は当初、2020年の同大会にエントリーしていました。その大会が中止になった際に”コロナによる理由で参加できない場合は無償でエントリーを一年繰越できる制度”を運営側が用意してくれ、なんと2年連続でその恩恵に与りました。

2年前のエントリー時に選択した、写真撮影やIMロゴ付きの専用DropBagのOptionとかも、当時の設定のまま持ち越されていました。

でも、AU国内のトライアスロン協会の1日会員権だけ数AU$で取りなおしたかな??

ちょっとうろ覚え…。

 

そして、オマケ!

折角海外にゆくのですからレースだけってのも勿体無い!!

しかも、行先はあのゴールドコーストですよ(目がハート)!

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海が世界遺産!苦手なOWSも積極的に楽しめそうw

AU在住の友人や、新婚旅行でケアンズに行ったことがある知り合いなどから事前情報をもらって、レース後はしっかりとゴールドコースト観光をしてくる予定です。

 

6年越しの夢の舞台へ

「50歳までにアイアンマンの称号を手に入れる…」

この目標は残念ながら2020年に叶わぬ夢となってしまいましたが、図らずも与えられた2年の猶予期間…。

 

当時は100mしか泳げない中年太りの45歳でした。

でも、たとえ3種目全て下手クソで、遅くて、カッコ悪くても、制限時間内に完走さえできればIRONMANになれると知りました。

 

ならば、こんなボクでも

恥ずかしながらIRONMANの称号を

手に入れられるのではないか?!

 

ボクのブログ『IRONMANは皆スゴイ…と思うなよ』は、こんな考えから始まりました。

 

中の下なりの6年間の努力に意味があったのかを見極める瞬間まであと、2ヶ月。

IRONMANに挑戦できるだけでオレ的にはものスゲェ話ですが、正直、たくさんのレース経験を経て総距離226Kmには自分にとって不可能なレースの様なヤバさは感じなくなりました。でも、いままでいつも半分より後ろを走ってきた中の下にとっては次の瞬間DNFになってもおかしくないバカデカい壁である事に変わりはないです。

 

あぁ…、Finishゲートの先をその日のうちに踏むことができるのかなぁ…。

いや、踏みたいですね。DNFはイヤです。

 

そして、MCに言ってもらいたいです。

”ChuNoGe!!

  YOU ARE AN IRONMAN!!”

 

多分、号泣です…

『第三回 しろさとTT200』3度目!

2022年3月20日(日) 

またまた行ってきました!

 

遅筆がたたって遅れましたが、自転車TTだけど オレ的には修行!で、”中ノ下”トライアスリートには場違いなガチレース『第三回 しろさとTT200』のレポートです!

しろさとTT HPより

第一回・第二回の参戦記はこちら:

chunoge.hatenablog.com

chunoge.hatenablog.com

 

いやぁ〜、もうね…、

ホント、何度やっても消耗し切るTTレースですが、毎回得るものが大きいイベントです。今回もまぁいい感じに燃え尽きて参りましたよ、ええ、真っ白です、はい…。

 

 

未来のIMのための模擬試験?

トライアスロンって、OD(ショート=51.5Km)からミドル(113Km)の間隔が狭くて、ミドルとロング(226Km)の間が広いんですよね。だから、多くのトライアスリートにとってミドルからロングに挑戦する時の方が敷居が高いと思いす。しかも、ミドルくらいまではそれっぽい距離を3種目自分で試すこともできるのですが、ロングとなると近い条件を揃えることが難しい…。だから、みなさん初ロングは実績不十分なことが多いのではないでしょうか。

 

そんな悩みを解消してくれるのがこのTTレースです。

 

茨城県城里町、日本自動車研究所城里テストセンターで開催のこの自転車TTは、今回で三回目。中の下は第一回目からフル参戦。IMのロングを目指す者としては180Kmのバイクパートの実績を積み実力を測るKPI的レースとして、マジで辛いのでできればやりたくないけど(笑)とても重要なプロセスの一つとして勇気を出して参戦しています。

 

しかも、三回目の今回からはExtra Mile RUN ChallengeとしてFinish 後にHOKAのシューズを試し履きしながら指定コースを走るブリック・ランも開催。たくさんのモチベーションの高い選手達が、それぞれできる限りの距離を走っていました。

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HOKAの試し履きができるExtra Mile Run Challengeも初開催

中の下も挑戦しましたよ!昨年の九十九里トライ以降、珍しくランとバイクで高負荷のトレーニングを(数回w)積んできたのが功を奏してか、前回までよりかは違和感なく走れました。ただ、フルマラソンを走るにはもっと200Kmをセーブして走らないと完走は難しいなぁ…といった印象は変わらずです。

 

180Km以上のバイクの後のランがどんなものかがわかって、繰り返すことで自身の進歩を測ったり全体の自分の立ち位置も見えて、しかもロング挑戦への具体的な課題が見えてくる…。

なんだか志望校受験の模擬試験のような、そんな気持ちで中の下は出場しています。

 

運営の皆さんの努力で出走前やコースの混雑が前回より緩和されました。

三回目もコロナ禍での開催です。第二回では複数カテゴリーのエントラントが同タイムフレームでの出走だったために混雑したスタートゲートも、今回は運営のみなさんの改善努力で随分広々としていました。

各カテゴリー、一周5.66kmの巨大オーバルコースを指定周回数”ノンドラフティング”で走ります。ルール上、選手同士の間隔が広い事が昨年3月の初開催から年に二回のペースで確実に開催できてきている理由です。

 

ちなみに、三回ともお天気に恵まれて、中の下が第一回目にお御守りとして購入したレインウェアはいまだに未使用。

 

セルフエイドステーションの設定が認められているので、出走前にコース脇のピットエリアのテーブルに自分のセットを配置してからのスタートとなります。中の下の補給食といえば恒例の超リッチなラインナップなのですが、今回は固形物をほぼやめて非常にシンプルでミニマルなセットでの出走となりました。詳細は後ほど…。

 

早速ですが結果です…

もう、今更「痛かった」だの「気持ち悪かった」だのと弱音や苦労話は聞きたくないですよねw ということで、いきなり結果報告!

 

200Kmの部 6:44:11  

今回も無事に完走しました!(涙

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Garminの記録はこんな感じ

以下、1年前の第一回からのリザルトです…

 第一回 7:12:31 出走61名の49位

 DNF=7名、50代男子=完走14名中12位

 

 第二回 6:55:23 出走117名の92位 

 DNF=15名、50代男子=完走24名中22位

 

 第三回 6:44:11 出走119名の74位 

 DNF=22名、50代男子=完走24名中15位

 

中の下はいつでも”完走”が第一目標ですが、3回全て完走しつつ、今大会では一年前の記録を28分短縮できたのは素直に嬉しい結果でした!しかも、カテゴリー順位がようやく”ビリ”よりも”真ん中”の方が近くに…!

 

ヤッタゼ、自分!

サスガ、安定の”中の下”!!

 

PB更新できた理由としては…、

  1. ランとバイクの高負荷トレーニングで多少筋力が上がったこと
  2. 1で結果的にバイク練習量が増え、スキル自体が向上したこと
  3. しろさと経験値が上がり適切な戦略が組めたこと

 

1と2は、要するに総合的な”バイク能力”がわずかに上がったのだと思います。

3は、しろさとに慣れてきてより現実的で有効な準備と作戦の実行ができたのかと。

 

 

変わらずの修行の世界…

言わずもがな…ですが、距離200Kmで力を出し切るTTは結構な”冒険”で”挑戦”です。

 

200Kmもの距離を制限時間からは逃げ続け、パーソナル・ベストは追い続ける…。肉体的にも精神的にも限界まで追い込まないと完走できないですし、変に無理をすればエリート選手であってもDNFの可能性があります。

 

実際、「辛すぎる…、もうやめよう…、DNFは仕方がないよ…」と思いながら走る時間が本当に長い…。”DNFする”という一瞬の決断を我慢して走り続ける時間は、まさに苦行です。特に、しろさとは中の下みたいに遅いライダー程その苦行レベルが高くなります。

 

なにしろ、

遅いほど苦行の時間が長くなるから

 

想像してみてください。。。

速い選手は約4時間半でFinishします。でも、遅ければ最長8時間踏み続けなければなりません。東京マラソンでも制限時間は7時間です。

 

そもそも、普段ならノンストップで100Km走る機会さえないのに、TTには赤信号による強制的休憩もありません。疲労や痛みはもちろん、長時間のDHポジションで首はガチガチだし、朝塗ったワセリンは流れ切って盛大な股ズレ祭りも始まります…。

 

早くFinishしたい…

 

ペースを上げたいけどもう力は入らないし、無理に回せば脚が攣る…。なんとかペースを維持しようとしますが、後半ガタ落ちで目標タイムがどんどん迫ってきます。

 

Finishした選手から順に周回コースからいなくなるのでコース上は徐々に寂しくなってゆきます。苦痛や葛藤から逃れるためか自然に忘我の世界に入って、ギリギリの状態で最後の数時間を走り続けます。

終盤は疲労で視線も十分にあげられずやや斜行気味に…。危険でした(反省)。

更に辛い現実は、残り50Kmを切る頃にはもうどんなに辛くて棄権したいと思っても、ここまで来てDNFなんてもはや残念すぎてできない!

 

中の下の場合、もう仕方なくソレを続ける感じですw

 

うあ"ぁあぁぁぁあぁ〜〜〜…

思い出しただけで気分が墓石の様に重くなります。

 

しかし、初心者の”ドライバー理論(*)で説明すると、この苦行を経験した上でロングに挑戦すれば、この苦しさを知らずに挑戦するより相当大きなアドバンテージを持ってのぞめるはずなんですよね。

 

*ドライバー理論:

初心者ゴルファーがドライバーに苦手意識があるのは、1番ウッドが一番長くて難しいからで、もしも自身のゴルフバッグの中に”0番ウッド”が入っていたらドライバーは経験した中では二番目に難しいクラブになり、ドライバーは0番よりもマシなクラブに思えてくるという理論。中の下は、スイム・バイク・ランで必ず本番よりも長い距離を経験してからレースにのぞむことをポリシーにしていて、「ロングのバイクパートはしろさとTTよりも楽…」と考えることで精神的な敷居を低くする効果に期待しています。

 

過去二回からのラーニング

とはいえ、中の下もただ闇雲に三回もこの挑戦(修行)を繰り返したりしません。過去二回、本当にフラフラになるまで走ってみて、いくつか学んだことがあるおかげで多少ストレスや無駄を無くすことができたと思います。

 

今回、一番大きくアプローチを変えたのは補給&給水戦略です。

前回までは、固形物にこだわった準備をしていましたが、今回はコンビニのバームクーヘン一個を除いて全て水分として賄いました。ただし、スポドリだけだと糖質・エネルギー不足なので、エナジージェル6パックを1.75LのChallenger (パラチノース入りのスポドリ)に溶かして一緒に補給しました。前回までは、アクエリアス2LにMagOnを6パック溶かしていましたが、他の固形物で吐き気をもよおしてしまい、「飲まないとノックするのに、飲み切るのも大変」で苦労しました。

 

直前の選手説明会で、TKこと竹谷さんが「第二回では1.5Lしか飲まなかった」とおっしゃっていたのですが、確かにそうだと思える部分でした。足りなければエイドにあるドリンクをもらうつもりで1.75Lを準備しました。

 

次にうまくいったのは休憩の数。

第一回目は5回、第二回目は4回でしたが、自転車を降りたついでとばかりにトイレ休憩を繰り返していました。実際にはそんなにトイレ行かなくていい…w 

エリートの皆さんは200Kmノンストップですし、前回はレスト後にペースや心拍数が落ちちゃったりしたので、補給もトイレも不要な前半100Kmはむしろ止まらない作戦で出走しました。

 

結果、今回は補給で1回とトイレで1回のツーストップでの完走できました。

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三回目の記録①

 

ちなみに、前回(第二回)のグラフはこんな感じ…

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第二回は4xストップ、うち一回はDHバーのトラブル対応でした。

 

今回、ペースは前半・後半の100Kmずつではっきりと傾向が分かれて、心拍数で見ると最後までプッシュできていたようです。それから「前半50Kmは踏まない」という慣れた感じの選手っぽい作戦も見え見えですねw

 

また、よかった点として固形物の小分けの袋を破ってモグモグして、ゴミを片付けて…といった時間が無くなった分、レストの時間は減り、短時間でコースに戻れたようです。

 

結果として平均ペースが約1Km/h上がって同時間で前回の自分を周回遅れに!!

 

レストが減ってしんどい気持ちもありましたが、特にトラブルはなかったので今回の作戦は成功だったようです。

 

ちなみに、前回110Wしかなかった平均W数ですが、今回は…

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What...?!w

更に下がって107W

ホントかなwww

 

一応、NP値でも比較すると、

第二回 = 122W

第三回 = 119W  

…下がってるw

 

ん"〜、なんなんでしょうね〜???体重はむしろ前回よりも増えたんですよ。

ペダリングスキルが改善したとか??よくわかりません。。。

 

まとめ

とにもかくにも、二回連続PB更新は自分としてはよくやったと思います。これは、これからIMのロングに挑戦するのにすごく励みになります。なんというか、半年スパンでもIMのFinishゲートが少しずつ近づいてきている感じです。

 

この調子で、バイクのKPIレースしろさとに出場し続けて、いつか中の下を超えて”中”か”上の下”くらいまでたどり着ける日がくるのでしょうか?!そんな自分を、見てみたいような見ちゃイカンような…w

 

>>>そんな中の下の考える”しろさとTT200”を完走したい初心者向け攻略法はコチラ:

chunoge.hatenablog.com

『第二回 しろさとTT200』参戦記

更新が遅くなりました…;

 

3週連続レース参戦!

2021年シーズンの総仕上げ

最終週のレポートです!

 

1週目 10/24  湘南ひらつかOWS 5Km

2週目 10/31  九十九里トライアスロン (ミドル)

3週目 11/7    しろさとTT200

 

51歳…、

疲労満載で迎えた第三週目は総距離200kmのBIKEタイムトライアルに挑戦です!!

 

 

200kmのガチTT

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しろさとは2回目。完走はできそうだけど、前週の99Tの疲労が…

 

しろさとは今年3月の第一回に続いて2回目の参戦。

第一回のブログはコチラ:

第一回しろさとTT200 参戦記<前半編> - IRONMANは皆スゴい…と思うなよ

 

自転車は草レースさえ経験のない中の下にとっては明らかに場違いなガチレースです。でも、IRONMANのフルディスタンスを目指すボクにとってノンストップ200kmのタイムをKPI的に測れる機会は貴重で、かつバイク競技単体での挑戦なので「自分がMAXで180kmを走った時のパフォーマンスや、脚の削れ方が分かる」と言う利点があります。

 

そんなしろさとTT200ですが、これまた川崎市から日帰りではしんどい遠さなので、前回同様に前日の夜出発して常磐道の友部SAで車中泊しました。

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常磐道友部SA (下り)から会場までは、約25Km。大体30分で着きます。

ところで前回友部SAで車中泊した時に知ったんですが、空いてるし広々しているからって大型車のエリア寄りに駐車するのは間違いなんですね!乗用車のエリア、できればできるだけトラックの駐車エリアから離れているところに停めないと、大型の冷凍トラックは一晩中エンジンをかけっぱなしでコンプレッサーを回し続けるので、慣れない人はうるさくて眠れない…。

 

今回は迷わず乗用車エリアで、且つ、あまり街灯の光が車内に届かない場所を選んで就寝…。結果、前回は騒音を避ける為に深夜に車を移動したり大変でしたが、今回は朝までぐっすりでした。

 

今回は参加者が倍近く!

第二回の今回は、50km、100km、200kmの各カテゴリーの出走数が大幅に増えた様です。200kmには160名近いエントリーがあって、スタートゲート前は少し混雑してました。

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全員、当日&2週間前からの体温記録を提出、専用ゲートから入場です。

コロナ対策は今回もしっかりとしていて、大会2週間前から当日までの検温結果の証明になるリストバンドやレース前後のマスク配布など、安心して参加できる配慮がなされていると感じました。

 

スタートは今回も一人ずつローリングスタート。最初の約一周はウォームアップラップで、最初のFinishライン通過時に計測開始となります。前回はCATEYEのサイコンとGarminの腕時計でしたが、今回はGarminの腕時計と、新しくパワーメーター(Rally + Garmin Edge530)を密かに導入。ケイデンスや速度はもちろん、GPSのおかげでラップも自動でカウントしてくれます。W(ワット)数もわかるのですが、そもそも自分が何Wで200kmを走るべきかは分からないので、今回のデータが今後の参考値となります。

 

それから、中の下号はチューブレスレディーの中華カーボンになったので、99Tからはチューブレスタイヤです。前回は、5回も補給&トイレレストがあったのにドリンクボトルを2本も積んで出走するなど不慣れな点がありましたが、今回はドリンクはトーピード+1にして、パンク修理キットの入ったサドルバッグは今回もピットに残して捨て身の出走です。

 

また始まってしまった孤独な旅…

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「踏み過ぎない、踏み過ぎない…」

 

もちろん、今回もドラフティングは禁止です。中にはあやしい集団もあるにはあるんですが、200kmも走るのにパックもトレインも無いのがしろさとの最大の特徴です。例のごとく、中の下は右回りの周回コースの走行車線左端を淡々と走り続け、速い他の選手たちがその右側を追い越し続ける構図です。

 

一周は約5.66キロ。35ラップでFinishとなります。

(でも、なぜか36周だと勘違いしていたので、今回もまた一周余分に走る事にw)

 

今回、スタートからまだ数ラップという時に、他の選手らによる最低2台がからむ落車事故が発生してしまいました。一人は頭を打ったらしく、救急車が来るまでの間オフィシャルの方が怪我人の頭部保持(頸椎を保護した上での気道確保のこと)をしているのが見えました。事故の発生は残念ですが、救急車が来るまでのあいだ現場の安全確保や応急措置ができるスタッフの方達がいるのは大変頼もしいことだと思いました。

怪我をされた方のご無事をお祈りしています。

 

何周か事故現場を通り過ぎながら、「自分もDHポジションで斜行しない様に…」と注意しつつの出だしでした。

 

今回の作戦: 補給&休憩 …

前回は全てが未知の体験だったので、レース中の消化器系のコンディションが”ゲェゲェのオェオェで水分補給すら危うい状況”から、”腹ペコでガッツリ食いたい”場合まであらゆる状況に対応できる補給食を用意しました。

 

その結果、用意した補給食の三分の二を残すことに…w

 

過去の大抵のレースではやっぱり水分やジェルが摂取し易かったのと、大好物の『豆腐屋重蔵のくるみ餅』も指長グローブをつけたままの走行中はなかなか食べにくいことが前週末の九十九里でわかっていたので、今回は固形物はくるみ餅2つとバナナ、ジェル系はAminoVitalの青と赤を各1本とMagOnのジェル4パック、ドリンク系は九十九里で実績を確認できた”スポドリ+Challenger (パラチノース)”を2.0L分という、”ジェル&ドリンク寄り”の補給戦略です。

 

休憩も、前回は最長7分のトイレ休憩やコンディショニング休憩を合わせて5回とりましたが、まぁ、トイレ休憩は3回も要らんし…

個人記録(PB)を目指すならば不要な休憩の数や時間を減らすべきなので、休憩は3回以下を目指しました。

 

前半はかなり好調!

前回との大きな違いは、レースコンディションだったと思います。まずコース上の選手の数が多いことと、もう一つは

 

風が強過ぎないこと

 

選手が多いことはスタートしてバラけてくるとそれ程気になりませんでしたが、やっぱり気がつくと速度差のある選手が前後に近づいている事は度々ありました。

 

それより、しろさとの広大なオーバルトラックを走っていれば大体決まった場所で必ず風が吹いているのですが、春に吹いていた向かい風はドラフティング無しでは本当に大変で、逆に追い風の時はやや自分の脚力を勘違いする程の速度が出ました。今回は中の下程度でもDHポジションを取るだけであまり無理なく速度を維持できたので変なストレスはなかったです。

 

そのおかげで、前回よりも平均速度がわずかにUp!

前回=27.7Km/h → 今回=28.6Km/h

 

わずか1Km/h足らずの差ですが、7時間走ればその差は7Km。

春の自分を周回遅れにできます。

 

これで、トイレ休憩を2回削れば15分以上短縮できるはず!

 

…しかし、レースにトラブルはつきものなのです…

 

想定外の問題…

少しでも速く安全に走るために、車両の整備には最低限の時間もコストもかけていますが、愛車は5年前の車両です。消耗品パーツの交換時期も重なって、前回以降に前後のブレーキとディレイラーのワイヤー、チェーン交換をしました。もちろん、チェーンにオイルをさしたり余剰を拭き取ったり…、ピカピカに洗車した上で毎レース出走しています。

 

今回も万全の準備をしましたが、予想外のトラブル対応を余儀なくされました。

 

なんと、

DHバーのエルボー・パッドのヘタリ

 

100Kmを超えた辺りから急に右側の肘がゴリゴリと肘当てに当たって痛みが…。そして、走るにつれてゴツゴツと衝撃が肘に伝わるようになり、それはすぐに激痛に変わってゆきました。まるで、金属のボルトの角に直接肘を載せている様な耐え難い痛みで、悪化する一方です。

 

DHバーのパッド部分を触ってみると、肘が載っている部分だけペシャンコ。2-3mm程度の厚みしかない状態で、その下のボルトが肘に当たる事で激痛につながっていました。

 

前週末に九十九里トライで90Km走った時はなんともなかったのに、それは本当に急にやってきました。Profile DesignのDHバーをつけてから4年、だいぶ色褪せたなぁ〜なんて思ってましたが、やられました…。

 

肘を前後・左右にずらしてなんとかならないか試しましたが、どうもしっくりこない…。走りながら補給エリアにある物で対処する方法を考えた結果、予備の指無しのグローブかタオルをアームカバーに差し込んで肘にあててみてはと思い予定外の休憩を決断しました。

 

自転車を降りて急いで補給食の袋の中をゴソゴソと探りますが、グローブが無い?!

そう言えば…、どうせ使わないと思って出走前にクルマに残してきたような気も…

 

じゃぁ、タオルだ…と思って肘に巻いたりアームカバーに差し込んだり試しましたが、右腕が盛大にモコモコしてあと100Km近く走るのにはどうにも邪魔そうです。

 

そうだ!!MagOnを肘にあてたら

ちょうどいいジェル・パッドになるんじゃね?!

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このサイズ感!そして、まさにジェルパッド!!w



…なんて事も一瞬頭をよぎりますが、

中身が飛び出てベットベトになるに決まってます。

 

ここは一旦冷静になって、寒さ対策で持ってきていたサイクルキャップを折り畳んでアームカバーに差し込んで肘当てにする事に…。

これが大成功で、幸いにもこの後右肘が痛むことはありませんでした!

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右肘の対策の写真w カッコ悪いけど、これで痛くなくなった!

 

200KMはやっぱり遠い…

前半は前回よりもやや良いペースで入り、肘パッド対策で余分な時間をとられながらも後半も前回よりかは踏みながらラップを刻んでゆきます。

 

…が、やっぱり200Kmって長く遠い旅です…。

 

最後まで走りきれる自信はあったけど、3週連続のレースという事もあって少しダンシングで坂を登ったり頑張ると疲労感がハンパなく、ちょっとスピードをのせようとするだけで異常に脚も気力も削りとられる気がします。

 

中の下レベルの選手は、ペースを維持できなくなるリスクを避けるために黙々と一定のパワーで7時間の孤独なDHポジションの旅を続ける…。これがしろさと完走の条件だと思っています。

 

一定のペースで基本的に誰とも話さずにぐるぐると35周…。

しろさとは、軽く「修行」…とか「忘我の世界」だと思います。

 

今回から会場には音楽が流れたり、知り合いがMCをやっていて声をかけてくれて気分転換になりました。そういう刺激がなかった前回は一体どうやってこの単調な作業を7時間以上もできたのか、なんだか我ながら不思議な思いで走り続けました。

 

今回も”下”でFinish!!

と言う事で、頑張らないのを頑張る我慢大会の様な状態を見事にやり遂げて、今回もこのガチな大会を無事にFinishです!

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後半は速度も心拍数も上がらず、なんともヌルい走りでした…

公式タイムは6時間55分23秒

前回は7時間12分31秒だったので、17分の短縮。満足のPB更新です!

平均速度も上がって、これは素直に嬉しいリザルトでした!

 

ちなみに、平均パワーは…110W?!

 

買い物?

 

まぁ、踏まない様に我慢してたし、このタイムですからね。

ちなみに、ゲストライダーの竹谷さんは4時間37分で、平均出力224Wだったそうです。

 

あと、最大は639Wと出てましたが一体どこでそんなに踏んだのかおぼえてない…というか、

そんなに踏む場所も、そんな必要もない

一体なにやってたんでしょうか???w

 

青いグラフの真ん中辺りの長い休憩が、肘当て対応の休憩です。このストップからガクッとペースが落ちました。心拍数も同じくです。

 

集中力も切れたんでしょうが、守りにまわってしまった様に思います。

これは、今後の課題ですね。

 

大幅なPB更新は達成しましたが、今回も中の下は”下”でのFinishとなりましたw

 

つくづくBIKEの力不足を感じますが、エントリー済みの来年6月のIRONMANは必ずやってきます。3月からの自身の成長があった様に、シーズンオフを含む来年6月までの期間にできる限り追い込んでみたいですね。

 

とか言いながら、楽をしたい自分の気持ちが最大の敵でして…

いやぁ〜、IRONMANってつくづく自分との戦いなんだなぁ…と思う次第です。

 

と言うことで、一旦、2021年トライアスロンはシーズンアウトで、来月は久しぶりのフルマラソンです。

またレポートします!

 

>>>第3回しろさとTT200 参戦記はコチラ

chunoge.hatenablog.com

『九十九里トライアスロン2021〈ミドル〉参戦記』

3週連続!!

今シーズンの総仕上げレース 第二週目はミドル!!

 

中の下にとって全てのレースは来年6月のIRONMAN挑戦への布石です。

 

10/24の『湘南ひらつかOWS 5Km』に続き、さらに距離に対する不安を払拭するプロセスの一つとして翌週末の10/31に人生3度目のミドルディスタンス『九十九里トライアスロン2021』に挑戦してきました。

 

大会HP: 

www.99t.jp

 

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画像:九十九里トライアスロン 通称”99T”のHPより

千葉県南部とは言え晩秋(初冬?)…

2021年の99Tは当初10月3日に開催される予定でしたが、コロナ禍の影響で10/31に延期となりました。昨年に続き、今年も中止とならなかった数少ない国内の大会の一つです。

(2020年はODのみ開催。昨年の記事はコチラ:【 九十九里トライアスロン 2020 参戦記 】)

 

例年、11月と言えば関東ではそろそろ冬の始まりの時期です。ボク自身は10月以降のトライアスロン・レースに参加した記憶がないのですが、おそらく参加選手の皆さんのもっぱらの興味も「みんなどんな格好で走るの?」という点だったのかと??

 

スイムは、まぁフルスーツのウェットを着て泳ぎますし、ランは真冬でも走った経験はあるのですが、スイムアップ後に冷えて濡れた身体のまま走り出すバイクは一体なにが大事で&どんな格好で…???

 

当日の天気予報は「最高気温19度、曇り一時雨」。

寒く感じている時間が長くなると予想して、普段トライのレースでは使わないアーム・ウォーマーや指長のグローブを持って行くことにしました。レッグウォーマーやカーフは暑ければ簡単に脱げるので、一応バッグに詰め込んで現地で判断することにしました。

 

前泊するには微妙な距離…

もう一つ、この大会で関東から参加の選手達、特に神奈川県民が一様に迷うことなのですが、千葉県って前泊するにはちょっと近くてもったいなくて、日帰りするにはちょっとしんどい移動を伴うレースだと思います。

 

中の下は悩んだ末、昨年に引き続き日帰りでの参戦としました。

レース当日の朝3時に起床、車の中で食べる軽い朝食を持って6時の駐車場Openに合わせて出発。道は空いていて順調でしたが、なんだかんだで6:30に駐車場着。

 

レースの日にしては、これまた微妙に寝不足でちょっと落ち着かない朝となりました…。

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到着!昨年は台風一過の砂浜Pに通されたけど、今年は舗装P♪

コロナ禍ならではの選手受付

大会参加の選手は全員、専用アプリを使ったレース当日までの指定日数の体温の記録が義務付けられていて、必要日数分の記録が済むと発行されるQRコードで選手受付ができます。

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これをスキャンしてもらうと受付完了

会場はハッピーサイエンス・ユニバーシティー。運営・ボランティアの皆さんの完璧な準備で、今年はほとんど混雑なしで受付終了!早速、トランジションのセットアップに向かいます。

 

トランジション・エリア → スイム会場

トランジションエリアは”芝生”です。といっても、ゴルフ場みたいな芝生広場ではなく、”ちょっと伸び気味の芝生の原っぱ”。

 

昨年は台風通過直後で足元がグショグショだったので、今年は雨に備えて小さなレジャーシートを折り畳んでその上に補給食や着替えの入ったバスケットとシューズを置きました。ミドルではバイクとランは靴下を履くことにしているのですが、シートの端を広げればこの上で靴下やシューズを履けて、芝生まみれのまま次のパートに行かずに済む算段です。

 

いい感じにセットアップが済んだら、ウェットを着てスイムエリアに移動です。

 

ところで、この大会もトランジションとスイムエリアが結構離れてます…。650mって言ってたかなぁ??

 

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芝生のトランジションからスイムエリアへ…

導線にはカーペットがしかれていましたが、流石にこの季節です…。予想はしていましたが、裸足での移動では足先が冷え切ってしまいました。飛行機で配られる事がある使い捨ての紙スリッパを履いている人がいましたが、多分、アレが正解ですね。

 

11月のOWS (川)は寒かった…

ミドルのレースは8:00にスタートで、ボクのWaveは8:25。レース前に体が冷えてしまっているのが気になったので、スイムコースの傍で少しウォームアップ・ランをして、試泳エリアに進みます。

 

水温は19℃との事でしたが、18℃だった2018年5月の横浜トライの海よりも冷たく感じました。川と海がぶつかるところなので少し泳ぐと微妙に水温が変わったりしますが、ちょっとしっかり泳いで体温をあげれば我慢できる水温です。でも、水は濁っていましたね…。

 

寒くて水が濁っていていやだなぁ〜と思いながらスタートのゲートまで進むと、心の準備をする暇もなくそのままローリングで数名ずつ横並びでスタート!!

 

水の中は伸ばした腕の先は見えるかどうか…といった感じなので、他の選手にぶつかるまで周囲の状況がわかりません。あと、意外とコースの幅が狭い印象で、いいポジションで泳ぐためにはヘッドアップの頻度を上げる必要がありました。他の選手達との間隔も横浜と比べて狭いままほとんどバラけることなく泳ぎ続けます。

 

ちなみに、河口で開催のこのOWS、お水の塩加減はというとヘルシーな”薄塩味”でした。ここは、好みがわかれるところでしょう。

 

やっかいな波やうねりはほとんどありませんでしたが、結構難しいスイムパートを持つレースだった様に思います。

 

そんなこんなで意外と冷静に泳ぎきって、タイムは46:45。

 

フラットでまっすぐなバイクパートへ!

中の下AK10の人生3回目のミドルでしたが、今回一番気持ちよく走れたのがバイクパートです。足を一気に削られる様な登りは無いけど、向かい風の海風をうまくあしらえないとしんどいと言うコースの性格を昨年のODで経験していたのが大きかったです。昨年よりもDHポジションがコンパクトになる様に練習してきた甲斐もあって、気にすべきはペース配分だけ…。

 

ちなみに、春の『しろさとTT200』でパラチノースベースのChallengerというドリンクと大好物のくるみ餅(豆腐屋重蔵のくるみ餅の事)を含む補給も実績を作ってあったので、補給食の内容と量もなかなかのバランスだったと思います。

 

 <レースを通しての補給食の内容>

 ・MagOn x2

 ・重蔵のくるみ餅 x 2

 ・AminoVital 青/赤 各1

 ・Challenger (パラチノース) 1.5L分をアクエリアスで割った物

 総カロリーは約3,000Kcalですが、朝食とレースの間にも一部補給しながら

 ほぼ全て補給し切りました。(ちょっと摂り過ぎかなw)

 

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束の間の日差しを浴びるBikeパート!今年は海風が穏やかでした。

台風一過だった昨年の様な”前から押さえつけられる向かい風”がなかったので、今回初めてバイクパートの平均速度が30km/hを超えました。今までのベストは2018年セントレアの27.7km/h。どフラットなコースのおかげで、なかなかの快挙です!

 

身体が冷えると辛そうだったので、トランジションでかなりしっかりと腕や脚を拭いて乾かして、実戦投入になってしまっていたアームウォーマー、長指のグローブ、それからカーフを装備して出走。この季節の雨対応は初めてだったので、実はコレがパフォーマンス維持に効いたんじゃないかな??

 

夏のレースならば3L以上ドリンクを飲みますが、今回は1.5Lを飲み切りませんでした、

 

タイム 2:57:18

 

雨のRUNパート

シューズを履き替えて、グローブと普段RUNでは使っていないカーフははずして最後の21Kmをやっつけにでましたが、脚が前に出ずまさかの6分ペース…。そもそもRUNは速くなくって良くても5:15/km程度なのですが、BIKEで思っていた以上に脚を削ってしまったのかRUNは最後までペースがあがりませんでした。

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平均6:07/Km…。残念すぎる…もう少し頑張れないのか?!

考えてみると、ハーフをレースで走るのも2年半振り…。しかも、夏の間になんどか20〜30KmのLSDはやりましたが、レースペースで20Kmはこの2年間全くやってなかった…。

 

あきらかに実践向け練習が不足していたと思います。

 

補給は十分だし汗をかくほど暑くも無いので給水もそんなにナーバスにならなくてよかったんだけど、ペースは全然あがらないまま最後まで走ることになりました。

 

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1周5Kmのコースを4周。やっとFinish Gateに…

RUN 2:09:04

決して過去の記録と比べて悪くはなかったのだけれど、SWIMもBIKEもしっかりと自分で成長が感じられるところに、RUNだけは我ながら情けなかった…。

 

来シーズンまでの最重要課題は、BIKE→RUNでペースを落とさないための対策だな。

BIKEの力をつけてRUNへのダメージを減らすのか、RUNの底上げを徹底するのか、はたまたその両方…ブリックランをもっとたくさんやるべきなのか…??

 

…全部だなw

 

人生3度目のミドルで、初めての99T「総括」

今回も、出場選手数で見た場合に見事に”中の下”でのFinish達成!!(喜んでいいのか不明)

 

FINISH TIME 6:15:25 (自己ベスト)

 

昨年に続いて見事開催に漕ぎ着けた数少ないトライアスロンの大会でしたが、観客・応援は基本無しで、レース後のEXPOみたいなのも昨年に続き無しでした。それでも、我々トライアスリートが自分の実力を試す機会を2年連続で与えてくれた運営の皆さんには感謝しています!

 

正直、SWIMパートの水質に関してはポジティブなコメントはできませんが、OD/MD共に波やうねりはほぼ無いのでオープンウォーターや海水が苦手な選手にとってはよい大会だと思います。そして、直線でフラットなBIKEとRUNは”風さえなければ”ベストが狙えるコース設定でしょう。特に、海辺を走る開放感満点のBIKEコースは、できれば当初の開催予定日だった10月3日に走りたかったです。なにより暖かかったでしょうしね。

 

総じて、個人的な課題は残りつつ、満足のゆく大会でした!

 

それから、トライアスロンを5年続けてきて、51歳にしてまだまだタイムが良くなってきているのは本当に嬉しい!3種目において自身の能力が上がってきているのは間違いないのですが、同時に、出場するレースの距離が長くなるとまだまだそれなりに”このままではロングで失敗しそうな部分”が露骨に見えてきます。

 

「BIKEで十分脚を残してRUNに入る」

 

中の下の課題はコレにつきます。

そもそもフルマラソンを無傷でFinishする力があやしいレベルなのに、BIKEで脚を削ってしまえば…、

 

すっげぇ痛くて、マジ苦しくて、

嫌になる程長いRUNが待っています。

 

タイムが遅い選手の多くは楽しくゆっくり走ってるわけではなく、必死に身体に鞭打って前に進んでるけど痛くてなかなか前に進めないわけですよね。でも、どんなに訓練を続けても、トップの選手でさえ表彰式で表彰台に上がったり降りたりするのは本当に痛そうなので、タイムに関係なく痛いのがロングのレースなのではないかと想像しています。

 

…であれば、できるだけ早くFinishして痛みや我慢から開放されたいねw

スピード練習ももう少し頑張らないと…。

 

 

『湘南ひらつかOWS & ディスタンスチャレンジ 2021 参戦記』

3周連続!!

今シーズンの総仕上げレース 第一週目はOWS!!

 

2021年もやはりコロナ禍で多くのレースが中止・延期になる中、エントリーした大会が運良く開催されると、ほんとうにありがたい気持ちになります。

競技中は海の上のOWSでも中止・延期が続いていましたが、数少ない貴重なOWSレースの一つとなった『湘南ひらつかOWS 2021』に参戦してきました。

 

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会場のFinishゲート兼、リレー・ポイント

どんな大会?

『湘南ひらつかows&ディスタンスチャレンジ 2021』は、1.5Km、3Km、5KmのOWSレースの他に、チームリレーによる3時間のエンデューロや、個人では3時間で何周回泳げるかを競うディスタンス・チャレンジというカテゴリーも同時に開催される、ちょっと珍しいOWSレースです。

会場は湘南ベルマーレひらつかビーチパーク。ビーチバレーのコートや、バスケットのゴール、シャワーやトイレが完備された施設があって、近くに無料の駐車場もあるとっても便利な施設で、普段はサーファー達で賑わっていますがトライアスロン関連のセミナーもよく開催されるところです。

hiratsuka-beachpark.com

 

中の下は5Kmで参戦

5KmのOWSは二度目。ビーチに沿って長方形をかたちどって配置されたブイを、他のカテゴリーの選手達に混ざって6周回するコースとなっています。

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ちょっとわかりにくいコース図…;

中の下は主にタイムではなく「その距離を泳げる事」を目的としているのですが、前回のOWS5Kmは『湘南OWS茅ヶ崎』という大会で、ヘロヘロになりながら2時間27分位でFinishしました。

しかし、今回の制限時間はなんと2時間…

あの頃のボクのままでは全く歯が立たない制限時間ですが、コロナ禍で自宅勤務になってから通勤に使っていた時間を活用して昨春から週一でスイムレッスンに通ってきました。随分と速くなってるし自信もついたんですが、5km続けて泳ぐ機会もそうはないので完泳できるかどうかはやってみないと…。

 

スタートはビーチから…

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3Km・5Km・エンデューロが一斉にスタート。第一ブイを目指します…

スタートダッシュで心拍を上げても、ボクの場合はフォームが乱れたりアドレナリンが出過ぎたりでロクな事がないので、ゆっくりと他の選手達との隙間を作りながら入水です。

 

泳ぎ出していきなり、ちょっとしたトラブル発生…。

GarminGPSをひろってくれず、せっかくOpen Waterで記録をとり始めたのに泳いでも泳いでもGarmin上の距離はずっと0mのまま…!経過時間のデータだけが淡々と進んでゆきますw

 

これじゃストップウォッチだYO。

 

…もういい。

気にせず、とりあえずラップタイムだけを見る事にして完泳を目指します。

 

3Km以上のOWS - 中の下の場合

最近分かったんですが、自分の場合、ケイデンスをあげてもタイムがよくなりません。呼吸が乱れて、しっかりと水をキャッチできないままストロークを続けてしまうのが原因の様です。

要するに、パワースイムをしようとしてもダメ…と言う事だと思うのですが、TOKYO2020の男子スイムマラソンを見てから、Garminで言うところのSWOLFを意識する様になりました。

金メダルを獲得したドイツのフローリアン・ヴェルブロック選手が、他の選手と比べて明らかにケイデンスが低いのに速い!

sports.nhk.or.jp

こんな風に泳げたら…(憧

まぁ、ケイデンスはこのくらいまで落とせますけど、この速度で泳ぎ続けられるのがスゴいとしか言いようがないです。

 

Anyway,…

 

ペースは1周18分くらい

今回も、低ケイデンスで効率良く泳ぎ続けられる様に一生懸命自分を落ち着かせました。1周750mの周回コースを6周回するのですが、ストップウォッチと化した僕のGarminを見ると、最初の1周は18分台前半で周回していました。

 

泳ぎながら頭の中で想定されるFInishタイムを計算します。

 

「18分 x 6周」…

… 108分 …

…  60引く …

… 48

… 1時間48分?

 

うそっ?!ギリ完泳できんじゃね?!

 

ほのかな完泳の可能性に、思わず「このまま1周20分以下を維持すれば完泳!!」と興奮です!

 

しかし、力めばペースが落ちるし早くバテるのが分かっているので、ほとばしるアドレナリンを必死に押さえつけて、あくまでマイペースで泳ぎ続ける事が大事だと自分に言い聞かせました。「たとえ20分を超える周回があっても、かまわない!」という気持ちでケイデンスを維持します。

 

2周目 17分台後半

3周目 18分台前半

4周目 19分台

5周目 …もうGarminをみる余裕とかは…

 

まぁ、中の下ごときではバテてきても当然の距離です。

…っ言っても、IRONMANはこの距離を泳がないとバイクパートに進めない…。

 

スゲぇなぁ…

 

そして、完泳!

5Kmの部では、レース中の補給や給水が認められていません。レース前にしっかりとカロリーと水分を摂って準備してありましたが、最後の2−3周は水中で初めて喉が渇いて水が欲しくなりました。

 

”ウォーター・ローディング”という言葉を使う方もいますが、レース前に2L近く飲む事もあるそうです。中の下の場合はどうしてもトイレに行きたくなってしまうのですが、…正しくはどうやるものなんでしょうかね??

 

最後の1周は多少キックを強めに打ってスピードをあげましたが、特に速く泳げたのかはGarminGPSを拾っていなかったので不明…。これ、次回同じ失敗をしない様にテストしておかなきゃ。

 

そして、6周5Kmを泳ぎ切りました!!

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スイムアップ!GarminのStopウォッチは1時間51分台。間に合ってるハズ!

スイムが苦手なボクにとって、スイムアップは本当に安心して肩の力が抜けるのがわかる瞬間です。自然に笑顔がこぼれます。

 

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5Kmの部も終盤。Finishゲート周辺もそろそろ飽きてきている頃…w

リザルトは、1時間50分54秒!!!

なんと、パーソナル・ベストを

35分近く更新です!!!

これはうれしい!!!

 

…だけど、DNS・DNFを除くと

5Km出場14人中14位の最下位でした(爆

 

まぁ、いいです!w

僕はどこまでも満足、いや…むしろ35分のPB更新は誇りに思っています!

 

あぁ、…寒い真冬でも早起きしてスイムに通った甲斐があった…(涙

 

新しいOWSの実績を身に纏って…

実は、仲の良いスイム仲間達もおの大会に出場していたのですが、まったく応援と言うのは不思議な力につながるもので、応援の声をかけてもかけられても、なぜか元気が出ます。そんな仲間の応援の力もあっての完泳とPB更新はとても思い出深いものとなりました。

 

そして、順位はともかく、来年6月に参戦予定の初IRONMANフルディスタンスに向けて、3.8Km以上のOWSを完泳できる実績がまた一つ増えた事もこのレースの大きな収穫の一つでした。

 

頑張ったところで中の下の実力は大した事ありません。

表彰台なんて、夢のまた夢…のまた夢の夢の寝言くらいw

要は、制限時間内にFinishできる力があれば憧れのIRONMANの称号は手に入ります。

 

「長距離OWSをどのペースで泳げば安定して泳ぎ切れるのか…?」

だいぶ分かってきました。このことは、この次の週末に出場の九十九里トライアスロンでも証明できましたが、その事はまたその記事で…。

Oakley: オークリーのフィッティング(ツルの調節)

今回は、スーパー自己責任ネタです。

 

アスリートならば一度は購入を検討したことがあるであろうOakley (オークリー)のスポーツ・サングラス。

 

でも、そのユニークな素材・構造・デザインのせいで原則フィッティング調整は不可。

 

「もう少しだけ耳の後ろ側がフィットしてくれれば…」

 

そんな悩みをお持ちの方に、過去に3回フィッティングカスタムで成功している方法を解説します。

 

 

調整の範囲と手順

ズバリ、この方法で調整が可能なのは、装着した際に耳より後ろ側となるツル部分、特に先端5〜6cmの角度だけです。また、調整範囲(角度)はツルのシリコンピースの柔軟性が追従できる範囲に限られます。それ以上やるとむしろフィット感を損なう可能性があるのでやめておきましょう。

 

なお、今回は中の下が二代続けて愛用しているRader Lockで実施しています。

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もはや古い類だが、今は価格も下がって長年のファンも多いRader Lock

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白が新しい方で、青が古い方。青のツルの先端は調整済みで幅が狭い。

 

ツル部分以外のパーツ、例えば鼻に当たる部分を含むフレーム前面部分とレンズは、今回の調整の対象外です。(機能面や安全の為にもおすすめしません。)

 

準備するもの: 

準備するのは熱湯の入ったカップ氷水です。

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熱湯はできるだけ熱い方が良いです。火傷には十分注意!

熱湯の深さは6〜7cm位がやりやすそうです。

氷水はやや多め(深め)が安心です。

 

手順:

① 事前にツル部分のシリコンピースを外しておきます。外しにくい場合は、水や石鹸水などに浸けてからタオルなどで掴んでツルがおかしな方向に向かないように注意しながらゆっくりと引っ張ってください。伸びやすいパーツなのでサッとやっつけましょう。

 

② Oakleyを実際にかけてみて、ツルの先端部分がどのくらい内側に曲がるとフィット感が上がりそうか、頭部にフィットする様にグッと押さえて確認します。中の下の場合は、純正より左右1cmずつ内側に曲げればズレ落ちて来なくなるのを1代目のRader Lockで実証済みです。

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青が一代目で白が新しい方。青の角度でバッチリなので、白も同じ角度に…

③ 大体の曲げ幅がわかったら、ツルの曲げ加工は片側ずつ作業します。熱湯の入ったカップの底にツルの先を軽く押し当てながら、ツルの先端部分の曲げたい部分を曲げたい方向に向けてゆきます。早ければ5秒程でツルは柔らかくなり始めるので、良く観察しながら素早く作業します。

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カップの底に押さえつけて曲げる。一回でサッと曲げ終えるのがコツ。

④ 欲しい角度になったら、すぐに氷水に浸けてツルの温度を下げて樹脂を安定させます。

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フニャっとしていたツルも、けっこうすぐに冷えて安定します。

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左:After 右:Before  …曲げすぎたか?w

⑤ 両方同じように調整ができたら、試着してフィット感を確認。慣れると結構簡単に同じ要領で微調整もできると思います。シリコンのピースは、外した時同様に水や石鹸水を使ってツルをおかしな方向に曲げないように慎重に取り付けてください。外すときよりも折れ曲がりやすいので注意!

 

まとめ:

そんなこんなで、今回もうまく調整できました!

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前回よりもややRがキツくなってますが装着感はバッチリ!

サングラスが鼻からズレ下がってくると、Raderのようにレンズの上側にフレームがあるモデルはロードバイクの乗車姿勢時、特に僕らの場合はDHポジションの時に視界にフレームが被ってしまって危険な場合がありますが、この調整でフレーム上部は常に眉毛の真上辺りに密着するため視界の妨げにならずに済みます。無理に顎をあげる姿勢をとらずに済むので、長時間の乗車姿勢でも疲れにくく、より安全だと思います。

 

あまり何度もやると不要な変形や強度の問題が出てしまうかもしれませんが、もしもOakleyのフィッティングが合わず大好きなモデルを使いきれず無駄にされている方がいらしたら試しにやってみると有効に使えるチャンスとなるかも?!

 

でも、あくまでメーカー推奨でない調整ですので、くれぐれも自己責任で…。